雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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109パラの脱出ゲームブック『怪人八十八面相と幻の指輪』の感想

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『人狼村から脱出・ローソン限定版』のおまけとして作られたゲームブック『人狼村からの脱出・外伝 怪人八十八面相と幻の指輪』を遊びました。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ゲームの概要

 冒頭にも書いた通り、元々はおまけとして作られた非売品です。
 SCRAP出版4周年キャンペーンの一環で入手することができ、遊ぶことができました。
 A6判16ページと薄い作品です、文字のフォントサイズが信じられないくらい小さくて、このページ数に1096パラグラフが押し込まれています。
 パラグラフとは? そもそもゲームブックとは? は、ここでは割愛しましょう。

ゲームの感想

 クリアに要した時間は、約2時間
 特に最後の謎に30分ほど詰まったのですが、ここをすんなり突破できていれば1時間半でクリアできたことでしょう。パラグラフ数は109と少なめですが、謎解き要素があるので、やはりふつうのゲームブックよりプレイ時間は掛かるような気がしますね。


 怪人八十八面相というのは『人狼村からの脱出』に登場するキャラクターのひとりで、変装の達人です
 この物語においてプレイヤーは、怪人八十八面相となり、様々な人物に変装しながら、ウクメル村で盗みを働くことになります。
 物語的には『人狼村からの脱出』の前日譚となっており、あの悲劇に襲われる前の村が描かれています。特にネタバレ要素はないので、こちらを先に遊んでも問題ありませんが、個人的には『人狼村から脱出』を遊び終えた後の方が良いかなと感じました。
 理由は、登場人物への感情移入です。
 さすがに物語が短いので、登場人物もちょっとしか出てこないんですよね。原作プレイ済みであれば「あっ、あのひとだ!」とすぐに分かりますが、そうでなければ端役にしか感じないでしょう。


人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される (脱出ゲームブック)

人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される (脱出ゲームブック)

  • 作者:SCRAP
  • 発売日: 2012/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


 とは言え「そもそも、SCRAPが作るゲームブックって……?」という方もいらっしゃるでしょうから、そういう方は逆にこちらを遊ぶことで「ああ、こういう系統か」と分かることでしょう。
 ただ、断っておきますが、この本自体は2014年初出なので、ここに収録されている謎は、ちょっと古くさいと言うか、今風でないと言うか……まあ、今風のを遊んでみたい方は、素直に『ルネと不思議な箱』『ルネと秘宝をめぐる旅』『滅びゆく魔法書からの脱出』がオススメです。

一緒に遊んだぺこらさんとの対談

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終わりに

 入手不可能だと思っていたので、4周年キャンペーンを機にゲットできたのはラッキーでした。
 ところで『ルネと謎のボトルメール』の方は、うっかり逃してしまったんですよね……また、何かの機会でキャンペーンいただけると嬉しいですね。