雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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オンラインイマーシブシアター『シークレットカジノ』の感想

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 7月17日に始まった東京ミステリーサーカスが放つ、まさかのオンラインコンテンツ。Inside Theater Vol.1『SECRET CASINO』を遊びました。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

インサイドシアターとは

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SCRAPがお届けする新しいホームエンターテインメント「Inside Theater」とは、参加者が「物語の中」に入っていくかのような体験ができる、新しい演劇スタイルです。オンライン上で展開される演劇に、参加者が介入することができます。いわゆる、「イマーシブシアター」のオンライン版です。

https://mysterycircus.jp/secretcasino/

 イマーシブシアターは、没入型演劇とも訳されるもので、観客が舞台上で役者の演技に巻き込まれる……と言うか、舞台と客席の境界線が溶けて、観客が物語の内部に取り込まれるような新しいタイプの演劇のことです
 劇場(シアター)の内部(インサイド)に観客が入り込む体験を提供する──という形態をして、インサイドシアター、ということなのでしょう。
 東京ミステリーサーカス発ではありますが、新宿歌舞伎町に足を運ぶ必要はなく、オンラインで参加する、いわゆるオンライン公演となります。ディレクターのきださおりさんを筆頭に、東京ミステリーサーカスのメンバーが中心となっているのだと察せられます。
 今回の『SECRET CASINO』はVol.1と銘打たれていることもあり、今後、Vol.2やVol.3と続編がリリースされる可能性もありますし、東京ミステリーサーカスの3階や5階で実際に公演が開催される可能性もあることでしょう。

きださおりさんとイマーシブシアター

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 きださおりさんがディレクターとして関わっていらっしゃることから、本作品について『のぞきみZOOM』や『泊まれる演劇』みたいなもの。と言えば、分かりやすいかもしれません。
 気になる方は、過去のイベントとなりますが、調べてみてください。

シークレットカジノの感想

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 本公演は、リアル脱出ゲームではありません
 従ってプレイヤーが主人公として、謎を解いたり、危機的状況から脱出したりはしません。
 プレイヤーは、ある謎の人物からミッションを受け取り、会員制のオンラインパーティに忍び込み、カジノゲームに興じたり、登場人物と実際に会話を交わしたりします。そして、パーティ客として振る舞いながら、ミッションを遂行したりしなかったりします。

※ビデオやマイクをONにして、物語の内側に入っていただいただくと、より一層お楽しみいただけます。
(登場人物から声をかけられるまではマイクはOFFの状態でお待ちください)
※顔を仮面やマスクで隠したり、ビデオやマイクをOFFにして"覗き見専門"の"透明人間"となってパーティを楽しむことも可能です。

https://mysterycircus.jp/secretcasino/

 公式のメッセージとしては、好きなドリンクを手に、ドレスアップして、カメラをONにして参加するよう指示があります。顔出しNGな方は、上記の通りビデオをOFFにして参加しても問題ありません
 私自身、顔を出しての登場人物との対話に抵抗はありませんし、むしろ同じお金を払って参加している中で、キャストさんと関われるのにはお得感を覚えます。しかし、この感性は、今まで多くのリアル体験型イベントに参加して、つちかわれたものかもしれませんし、抵抗がある方もいらっしゃることでしょう。
 私が参加したときの回ですが、透明人間の参加者もそこそこいらっしゃいました。ビデオをONにしていないことで、キャストさんから話しかけられることこそないものの、物語には顔出しをしていなくとも関与する方法は用意されているので、超引っ込み思案で「私、絶対に、顔出しなんて無理です!!」という方も楽しめますし、そういう方も楽しめるようシステムも工夫が凝らされていました
 最初だけカメラをOFFにしておいて、慣れたらONにする。でも、良いのではないでしょうか。人それぞれの楽しみ方を許容する公演であると感じました


 作品自体の感想ですが、面白かったです
 今のところ8月9日までの開催とされ、月木をのぞき、毎日21時から開演されます。各回の定員も100名と多めに用意されており、1日限りの『のぞきみZOOM』や席数が限られている『泊まれる演劇』と比較すると、より多くの方が体験されることでしょう。
 本公演が初めてのオンラインイマーシブシアター、あるいはオンライン公演になる方もいらっしゃることでしょう。
 そういう観点において、大衆を狙っていると言うか、間口を広く取っている、と感じました。ソロ凸もしやすいですし、オススメしやすいです

終わりに

 カメラをONにしていて、恥ずかしかったことをひとつ述べるならば、泣いていることがバレることでしょうか。
 このブログでは何度も書いていますが、涙もろい方でして、エンディングに突入しかかる頃には、もう泣いていました。まあ、感動しているシーンに、他のひとを確認しているひとはいないでしょうから気にしてませんけどね。