雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

1人~3人専用のプライベートで楽しめる『ヤーコブ・シュバルツの知の食卓』の感想

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 よだかのレコードさんのドラマチック謎解きゲーム第27弾『ヤーコブ・シュバルツの知の食卓』を遊びました。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ゲームの概要

 コロナ禍におけるソーシャルディスタンスを意識したデザインの、ホール型リアル謎解きゲームです
 参加形態はソロ、ペア、トリオの3種類。1人~3人用のいずれかで参加することになるので、当日、その場で会った第三者と同チームになることはありません。
 形式は順次開始。全プレイヤーが同じ時間に集まって、司会が前説を行い、オープニングムービーを経て「よーい、スタート!」ではありません。揃ったチームから順々に会場に通され、テーブルに着席したらゲーム開始となります

ゲームの感想

 上述の、順次開始というゲーム形式と、レストランにおける謎のフルコースというテーマが、実にマッチしています
 時間はチームごとに渡されるタブレットで管理しますが、チーム人数によってプレイ時間は異なります。正確な時間は分かりませんが、察するに1人プレイだと長めで、3人プレイだと短めに設定されているのではないでしょうか。


 他団体のタイトルで恐縮ですが、SCRAPの『びっくり謎工場からの脱出』や『ある沈黙からの脱出』と近しい印象を受けました。
 と言ってもプレイ感は、ぜんぜん異なります。参加にあたって他参加者と接触することがないため、ソーシャルディスタンスに配慮されていらっしゃる、というただその1点だけです。
 従って、その点を心配されている方には、まったく心配ありませんと太鼓判を押させていただきます


 公演としては、とにかくモノ感ですね
 このブログでも、今まで何十回と書いてきましたけれど、よだかのレコードさんと言えば、濃密なオリジナルストーリー要素、ラス謎まで辿りつけないのではというレベルの圧倒的な物量、そしてよだかのレコードさん以外の公演では見ることもできないだろうなオリジナルの小道具──見て楽しい触って楽しいモノ感です
 そして、この公演では、モノ感がとにかく追求されていらっしゃいました。
 テーマがコース料理なので、それに合わせて前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザートと、次々と供されるのですが、そのすべてが見た目もきれいな立体的な謎なのです
 中でも肉料理はすごくて、まさか謎解きの公演で、あんな体験をするとは予想だにしませんでした……。


 謎的には、魚料理がいちばん好みでした。
 テーブルに運ばれてきたときのインパクトから、謎を解き終えた直後の驚きは格別です。
 変な表現ですが、ストーリーがありましたね。あの一皿の完成度はとても高かったです。
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一緒に遊んだぺこらさんとのラジオ

終わりに

 最近はオンライン公演が非常に面白く、実際に会場に足を運ばなくてはならないリアル謎解きゲームに対する関心度が下がっています。
 リアルは、よっぽどの作品でない限り参加しなくてもいいかなと思っているのですが、この公演は、まさによっぽどの作品でした。是非、ご賞味あれ……!