劇団21世紀枠さんのマーダーミステリー3作『三角船の中の嵐』『エイリアントライアングラー』『プレデターの憂鬱』を遊びました。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
最大の特徴はシリーズ通して同設定
今回、紹介する3作は『リングワンダリング2020』7部作の最初の3作という位置づけです。
この3作はいずれも無料公開されており、後半の4作は有料作品となります。
最大の特徴は、シリーズ7作、いずれも登場人物や舞台設定、導入までが完全に同一であるということです。
具体的に説明すると、まず登場人物。アルファ、ベータ、ガンマとプレイアブルキャラクターは3人、被害者はオメガで固定されています。舞台設定は宇宙船内。ある惑星での任務を終え、4人は宇宙船に乗り込み宇宙を航海しています、そしてある瞬間、ガンマがリビングルームで倒れているオメガを発見することになるのです。
シナリオによって4人が訪れていた惑星や、事件発覚の直前の行動などは別れており、もちろん犯人もバラバラです。
3作の感想
遊んだのは無料公開されていた3作です。
なんとなくBOOTHで並んでいた順、つまり『プレデターの憂鬱』『エイリアントライアングラー』『三角船の中の嵐』の順で遊んだのですが、3作すべてを遊び終えてから、
遊ぶ順番を間違えたな
と感じました。
実は、制作順は『三角船の中の嵐』『エイリアントライアングラー』『プレデターの憂鬱』で、ゲームとしての難易度も後半になるにつれ上がっていくのです。
従って『三角船の中の嵐』が最もシンプルでオーソドックスな形式で、3作目の『プレデターの憂鬱』はトリッキィな形式でした。
舞台が宇宙船内で、世界観がSFであるというのを、まずは受け入れる必要があるので、最初に遊ぶのは『三角船の中の嵐』か、せめて『エイリアントライアングラー』を推奨します。
おすすめのポイント
『リングワンダリング2020』7部作の、後半4作『ハウスオブディッシュ』『黒い霧の中で』『裏切りの宇宙』『月は旅に出た』については、いずれ機会を見て遊びたいなと思っています。
どのシナリオも議論時間が13分と、極めて短く、シナリオ読みの時間を含めても30分あれば終わるコンパクトなデザインです。空いている時間にさっと遊ぶこともできますし、集中して一気に駆け抜けることもできます。
しかし、真の魅力は、やはりキャラクターと設定が同一という点でしょう。事件の概要はどれも同じなのに、蓋を開けるたびに異なる物語が展開されるというパラレルワールド感を面白いと感じます。
終わりに
SF要素や、パラレルワールドといったキーワードにときめきを覚える方にはオススメです。
コンパクトな作品なので、あまり時間を掛けずにマーダーミステリーを体験してみたいという方も悪くないかもしれません。