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演劇『ガールズビジネスサテライト』の感想(ネタバレあり)

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 アマプラで、私立恵比寿中学が主演、シベリア少女鉄道の土屋亮一の脚本・演出を手掛ける、シアターシュリンプの第2回公演『ガールズビジネスサテライト』を見ました。
 前作『エクストラショットノンホイップキャラメルプディングマキアート』面白かったので、第2回公演を見た次第です。
 ネタバレを含みます。

内容の紹介

地方のファミレス。女子高生二人組は、ドリンクバーという大人の社会の仕組みを知るため、学校帰りにファミレスに寄っていた。そこには様々な事情を抱えた客が集まっていて…。

 前作『エクストラショットノンホイップキャラメルプディングマキアート』は、とある学校の演劇部が舞台でしたが、今回は、地方のファミレスが舞台ということで、学校帰りの学生の他、ファミレスのバイトやお客さんなど、様々なタイプの登場人物が入り混じって登場し、ドタバタコメディを繰り広げます

劇の感想

 面白いは面白かったのですが、ちょっと入り込めなかった気がします
 主要な登場人物が、アイドルの私立恵比寿中学なので、全体的に年齢層が若くて、しかも女性に寄っているのですよね。
 そのため学校帰りの女子高生やバイトの店員くらいまでは、まだ許容できるのですが、たとえば女刑事役は、明らかに浮いている気がして、ハチャメチャな行動やすれ違いを楽しむべきと心では分かっているのですが、各登場人物がどこまでを信じており、どこまでを信じていないのか分からないまま、見てしまいました。


 振り返ってみると、前作は彼女たちの二面性がテーマであったように感じます。
 一方、今回は、どの登場人物も一風変わったと言うか、変な側面しか持ち合わせておらず、リアルとアンリアルを使い分けるのではなく、アンリアルしかなかった、みたいな感じでした。


 お金を持っていないのに、派手に飲み食いしてしまい、急遽ビジネスに乗り出す女子高生2人組は、とても良かったです
 行動原理が明確で、あの手この手でお金を稼ごうとする様子は、どこか微笑ましく、和やかに見ることができました。もう少し、全体的にお金が流れていく様子があったら面白かったんじゃないかなと。

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 前作の感想も書いています。

終わりに

 シアターシュリンプ第3回公演『シー・イズ・ノット・ポストオフィス』は中止ということで、おそらく彼女らの演劇は、この『ガールズビジネスサテライト』が最後であることでしょう。
 残念ではありますが、微笑ましい作品ではあるので、機会があればまた見返したいですね。