プラチナゲームズ開発のアクションゲーム『ベヨネッタ』を遊びました。
話題作だったので触れてみよう程度の興味でしたが、非常に面白かったです。
ゲームの概要
ディレクターは神谷英樹氏。
『バイオ2』『デビルメイクライ』『大神』を経て、その実績を活かして美しいビジュアルと遊びやすいアクションゲームを目指されたゲーム。
プレイヤーは魔女ベヨネッタとなり、ヨーロッパにある架空の都市ヴィグリッドを舞台に天使と戦うというストーリー。
ゲームの感想
プレイヤー側が魔女で、敵側が天使ということで善悪が逆転しているというか、世界観が勧善懲悪で安易に語れないものと遊び始めて早々に気づいて良いなと感じました。頽廃的で、間近に迫った滅びを感じさせる近代的造形は、どことなく『女神転生』的で、やはり好みです。
物語的には記憶喪失のベヨネッタが、天使との戦いを経ながら、少しずつ過去を思い出し、世界をまたにかける大きな戦いに巻き込まれていくということで『ベイグラントストーリー』や『ゼノギアス』と雰囲気が似ています。
難易度はVery Easy、Easy、Normalの3種類が当初は用意されており、Normalで始めましたが、第2章で苦戦したので、第3章からEasyに落として、そのままEasyでクリアしました。アクションゲームは、そう得意な方ではありませんが、難易度Easyならば、かんたんなボタン操作で、スタイリッシュで美しい技を乱発してくれるので遊びやすいですね。
ただ『龍が如く』でも、何度か泣かされたQTEには、今回も泣かされました。美麗ムービーを見ているつもりが、いきなりボタン操作を要求されるのには参りましたし、ボタンを押すだけじゃなくて長押ししないといけないことに気づくまで、5回くらい死んだりとか……やれやれでした。
ヴィグリッドは、どこにあるんでしょうかね。
電車に乗っての移動時の地図を見る限りでは、フランスかスペインのように思われましたが、コロッセオを抱く美しい街並みはイタリアを思わせます。
そう、街並みは、ほんとうに綺麗でしたね。一時、立ち止まって背景をじっと眺める時間がけっこうありました。街の風景が好きだっただけに、ゲーム後半のマップが異世界だったり無個性な空間だったりするのは興醒めでした。
Easyで遊んだこともあるかもしれませんが、難易度が平易であったことも良かったです。
上述した通り「かつての話題作に触れてみよう」という気持ちで遊びはじめたので、内心では「ボス戦に苦戦したり、何度か死んだら止めよう」と思ってはいたのです。
しかし、結局、最後まで遊んだのは、とにもかくにも遊びやすさがあったからでしょう。
Normal難易度、あるいはその上のHardや∞CLIMAXでは、アクションゲームガチ勢の方も歯ごたえあるバトルを楽しめることでしょうし、幅広い層が楽しめる作品になっているなと感じました。
終わりに
クリアに要した時間は6時間半。やりこうもうと思えば、ここから難易度Normalにしてやりこめますし、ちょうどいいプレイ時間でした。楽しかったです。