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舞台『ロマンシング サガ THE STAGE~ロアーヌが燃える日~』の感想

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 先だってロマサガ2の舞台をDVDで視聴しましたが、今日は『ロマンシング サガ THE STAGE~ロアーヌが燃える日~』を視聴しました。
 原作は1995年にスクウェアより発売された、スーファミ用ソフト『ロマンシング サ・ガ3』。

舞台の概要

 演劇ユニット「30-DELUX」による『ロマサガ3』を舞台化したもの
 世界観監修・脚本原案は原作ディレクターの河津秋敏氏、音楽監修も原作の伊藤賢治氏、脚本はとちぼり木氏。
 四魔貴族のうち3体までを倒し、残るはビューネイただひとりとなり、ロアーヌ公爵ミカエルが救世の英雄を率いてビューネイを討つ物語。

物語への感想

『ロマサガ』シリーズ初の舞台化です。
 舞台化された順番を認識しておらず、先に第2弾の『SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~』を見てしまったので、逆行するかたちで本作を視聴しました。


『七英雄の帰還』が七英雄を主役に据えつつ、バレンヌ帝国の躍進を描いていた一本の物語であったのに対し、本作は群像劇的に、いくつものシーンをバラバラに描きつつ、やがてひとつに収束させるという形式でした。
 各キャラクターの冒険のはじまりを描きつつ、出会いと別れ、成長、そして結末に向けて覚悟を決めるところまでが、実に丁寧に描かれていて素晴らしかったです。
『ロマサガ3』の説明していなさと言うか、動機づけの不充分さは8年前にも書きましたが、



 本作のような形だったら、もっと感情移入して、もっと感動できていたように感じました
 後は、やっぱり物量の暴力ですよね。
 とにかく大量のキャラクターが次から次へと舞台上に現れ、原作の名シーンをどんどん再現していくので、ひたすら圧倒されます。これで感動しないわけがないです

役者への感想

 やっぱり、なんと言っても主役のふたり。
 ハリード演じる清水順二さんシャール演じる佐藤アツヒロさんですね。このふたりは原作でも特に好きで、ラスボス戦にもよく入れていましたが、このふたりが絡むシーンは、どれも良かったです。片腕を失い失意の底に沈むシャールに酒を勧めるハリード、銀の腕を手にシャールを迎えにくるハリード、そして剣を交わすふたり、シャールを送り出し笑みを浮かべるミューズ演じる梅本静香さん、夢魔に囚われファティーマ演じる笠松はるさんを斬ることになるハリード……。
 どれも捨てがたく最高でしたね。
 後は、ブラック(ハーマン)演じる平山桂延さんも怪演でした。
 海賊らしい伸び伸びとした演技に、時おり現れるパーティを思いやる優しさ、そして自身を陥れたジャッカルへの深い恨み。『七英雄の帰還』でのスービエ役もハマっていましたが、こういう役は、ほんとうに合っていますね。
 最後はカタリナ演じる緒月遠麻さん。マクシムスに騙されるシーンや、ウェイクアップからのムーランルージュには惚れ惚れしました。DVDのおまけで小道具の武器を紹介する場面がありましたが、マスカレイドの造型は素晴らしかったですね。小剣だと閉じている翼が、大剣に変わると翼が開くというアイデアが素敵です。
 最後と言いつつもうひとり、ビューネイ演じる片山萌美さんの妖艶さ……! 見惚れました。

終わりに

『七英雄の帰還』が原作では語られなかった物語を楽しみ、七英雄たちの物語に触れるような作品であったのに対し、本作は『ロマサガ3』の魅力を再確認し、役者たちの演技を楽しむ作品であったように感じました。
『ロマサガ1』の舞台化はありうるのでしょうか。是非、グレイには佐藤アツヒロさん、ホークには平山桂延さんをお願いしたいですね。