皆さん、こんにちは。秋山です。
すこし前から積極的に演劇やイマーシブシアター、コンサートに触れるようにしていますが、昨年は計24作を観劇しました。その中で、特に素晴らしかった10作を紹介させてください。
特に順位付けはしていません。
『リメンバー・ユー』
ego:pressionさんの第8回公演『リメンバー・ユー』傑作でした。
イマーシブシアター作品で、観客は会場となる家屋を、自由に歩き回りながら、至るところで繰り広げられているストーリー感のあるダンスショーを観劇できるのですが……まさか、一切のセリフがないにも関わらず、涙するとは思いませんでした。
物語とは言葉に宿るものだけではないことを改めて知りました。
『Venus of TOKYO』
こちらもイマーシブシアター、ダンスカンパニーDAZZLEさんによる常設展での公演。
イマーシブシアターの常設展、すごいパワーワードですよね。1年間365日、いつ会場に行っても3回開催される公演のいずれかを観ることができるわけですから。しかも、ハイクォリティ。
今年の春に終演を迎えるはずなので、それまでに一度は行くべき。絶対。
『泊まれる演劇 In Your Room「ROOM 103」』
こちらはオンラインイマーシブシアター、Zoomを使って観劇しました。
In Your Roomシリーズでは、圧倒的に『ROOM』シリーズの方が好きでしたね。ミステリアスな前半からドキドキする後半への格差、西郷豊氏の心を掴む演技など、見どころいっぱいでした。
泊まれる演劇は『藍色飯店』の評判がとても良いですけれど、コロナ禍ということもあって見送りました。再演を待ちます。
『雪の密室殺人事件』
オンライン演劇ではありますが、Zoomの投票機能を用いて異なる展開を視聴できたり、最後に視聴者への挑戦状があったり、観客参加型演劇でした。
インタラクション要素に加えて、Zoomならではの仕掛けもあって大満足でした。
『VIVA LA VALENTINE』
閉園後のサンリオピューロランドを舞台とした、劇団ノーミーツさん(現在は、ストーリーレーベル「ノーミーツ」)によるワンカット生配信のオンライン演劇。
ワンカットならではのカメラワークは臨場感があり、そこにサンリオキャラクターたちの魅力が組み合わさることで、ほんとうに良い作品でした。
『ポーの一族』
元宝塚歌劇団のトップスターである、明日海りおが主演を務めるミュージカル。
原作ファンなので観劇させていただきましたが、とにかく素晴らしく、最初から最後まで至福としか言いようのない時間を過ごさせていただきました。
宝塚歌劇団の文化の一端にも触れることができて良かったです。
『マツバラQ』
演劇ユニット グワィニャオンさんの20周年記念公演。
最初から笑いっぱなしで、ただひたすらに楽しい演劇が追求されていました。肩のちからを抜いて、シンプルに楽しめる。ほんとうに素晴らしい時間でした。
『SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~』
スクウェアが1993年に発売したRPG『ロマンシング サ・ガ2』を原作とした2.5次元。
これは、もう長年のファンに向けてのご褒美としか言いようがありません。あの世界観に魅入られた根っからのファンが20年以上ずっと見たいと思っていた物語、心の底から堪能させていただきました。
『サクラ大戦25周年オーケストラコンサート~田中公平作家生活40+1周年記念~』
こちらはコンサート。
わたしは『サクラ大戦』を追ってこなかったので、そんなに親近感があるわけではありませんが、壇上で演奏している方々も、客席で聞き入っているファンも、ほんとうに『サクラ大戦』という作品を愛しているのだということが伝わってきて、とても心地よいあたたかさに包まれました。良いものですね、作品愛というのは。
『全国学生オンライン演劇祭』
最後は劇団ノーミーツさん主催のイベントです。
コロナによって発表の機会を失った学生のために開催したオンラインの演劇祭。夢があり、希望があり、ほんとうに最高のイベントでした。きっと多くの学生たちが、このイベントに感謝したと思います。ひとを幸せにするイベントは良いイベントです。
終わりに
演劇は公演期間が決まっているものばかりで、一度、機会を逃すと二度と観ることができません。
今年もアンテナを伸ばし、面白そうな作品は逃すことなく目に焼き付けていきたい所存です。