雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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物語に介入して結末を変える『ガラスの靴は100万回盗まれる』の感想

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 SCRAPのオンラインリアル脱出ゲーム『ガラスの靴は100万回盗まれる』を遊びました。
 チケットを購入すれば、いつでもひとりで遊べるオンラインのリアル脱出ゲームです。

ゲームの概要

 プレイヤーは、ある洋館に棲まう幽霊です。
 ある日、その洋館に泥棒から「ガラスの靴を盗む」という予告状が届きます。
 ガラスの靴が盗まれたら、その洋館は取り壊されることになっており、そうなると洋館に住み着いている幽霊も、安らぎの地を失うことになります。
 幽霊として使える僅かなちから、すなわちポルターガイスト現象で、ガラスの靴を守り抜くことを目指します

ゲームの感想

 本作は、隣の部屋で殺されてしまうアイドルを救うために、時間をさかのぼり、10回のループのなかでアイドルを守り抜くことを目指すリアル脱出ゲーム『アイドルは100万回死ぬ』及び『アイドルは100万回死ぬ2』に続く、100万回シリーズの第3弾とでも言えるタイトルです。
 過去2作はルーム型のリアル脱出ゲームでしたが、本作は1人用のオンライン型で、プレイヤーは、私立恵比寿中学が洋館内で生活する動画を見ながら、物語に介入していきます。
 時間制限やバッドエンドというようなものはなく、ヒントを見ながら、何度でも挑戦し続けることが可能です。


 あらゆるループものが好みなので、どれだけ策を講じても、絶対にガラスの靴が盗まれてしまうというシチュエーションは最高でした
 私立恵比寿中学の演技も素晴らしく、特に小林歌穂が好きなのですが、良い役どころで見せ場も多く、嬉しかったです。


 ゲーム的には、古い作品ですが、チュンソフトから発売されたサウンドノベル『街 ~運命の交差点~』を思い出しました。
『街』は8人の主人公が存在する群像劇的な作品で、主人公から主人公へと、視点をザッピングで切り替えながら遊んでいきます。Aという人物の物語でバッドエンドに至ったとしても、Bという人物の物語で違う選択肢を選ぶと、Aのバッドエンドが回避されたりして、バタフライエフェクトを感じます。
 本作も、プレイヤーが介入できる余地は微々たるものですが、その僅かな介入によって、物語がおおきく変わっていく様子は面白かったです

終わりに

 リアル脱出ゲームですので、謎解き要素を持ちますが、動画によって語られるループもののADVとしても楽しめますので、ループもの好きにもオススメしたいです。
 もちろん、私立恵比寿中学のファンにも!