雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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神奈川県内のミニシアターで見るショートフィルムの世界


 5月28日から29日にかけて、かながわ映画部(仮)の企画としてBrillia SHORTSHORTS THEATER ONLINEとのコラボレーション『トーク付き上映企画』が開催されました。
 見た作品の感想を書きます。

イベントの概要

 神奈川県内のミニシアターが集まっているかながわ映画部(仮)。
 その活動の第2回として「Brillia SHORTSHORTS THEATER 」とコラボして、県内のミニシアターで一斉上映&トーク配信が企画されました。
 参加した劇場は、ジャック&ベティ、あつぎのえいがかんkiki、シネマアミーゴ、シネコヤ、横浜シネマリン、川崎市アートセンター。わたしは、kikiで鑑賞させていただきました。

上映作品の感想

 わたしが参加した5月28日のプログラムは「SSFF & ASIA 受賞作品セレクション」ということで、過去様々な賞を受賞した4作品が上映されました。
『宇宙の恋』CGアニメーション部門で優秀賞を受賞したアメリカのアニメ作品。人形を使ったストップモーションアニメでありながら、顔部分だけは実写という、ちょっと奇妙なテイスト。ホラーかな? と思いながら見たので、意外なラストに素直に驚きました。
『見下ろすとそこに』定点カメラで向かいのマンションを映しただけの作品。12の窓には、12の生活があるということと、地上で起こっている出来事に対する東京砂漠的な無関心さ。まったく新しいと感じられませんでした。久しぶりに筒井康隆の『上下左右』を再読したくなりました。
『階段』知的障碍者の方々が関わって制作されたモンゴルの作品。車椅子で生活しており、家族に迷惑をかけるように生きている青年が、美容師としてひとり立ちするのを描いた快作。正直、心が締め付けられて見るのが辛かったけれど、終盤の展開は喝采でした。
『合唱』アカデミー賞短編実写映画賞の受賞作、傑作。他の3作がいずれも12分以下であるのに対し、この作品は25分と倍近い長さもあって、今日のメインディッシュという印象。非常に濃密で、素晴らしい展開。広くオススメしたい。

オンライントーク

 4本のショートフィルムを鑑賞した後は、Zoomを映画館のスクリーンに映し出しながら、各館の支配人とSSFF&ASIAの応報・PR担当の田中冬弓さんを交えてのオンライン対談でした。
 まず、Zoomの画面を映画館で見るという体験に、ちょっと感動を覚えました。
 オンライントークのなかでは、各作品の解説が行われたり、観客への質疑応答タイムなどがあって楽しかったです。

終わりに

 ショートフィルムは、かつて横浜アソビルにあった「THE STORY HOTEL」で存在を知り、その後、しばらくの間、Brillia Short Shortsのオンラインシアターで週1発表される新作を追っていましたが、いつしか見るのを止めてしまっていました。
 今回、久しぶりに見る機会を得ましたが、やはりショートフィルムは抜群に楽しいですし、リアルだと「見たい!」という気持ちが生まれます。収支の関係で難しいかもしれませんが、あつぎのえいがかんkikiさんには、ぜひ頑張っていただきたいですね。