雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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1983年発売のADVゲーム『THE PALMS』感想


 ハミングバードソフトが1983年にリリースした『THE PALMS』を遊びました。
 英語によるコマンド入力方式で進むアドベンチャーゲームです。

ゲームの感想

 ハミングバードソフトさん、一般にはPCゲーム『ロードス島戦記』シリーズの開発会社として有名でしょうか。
 アドベンチャーゲームの老舗としても知られており、本作が堀井雄二『ポートピア連続殺人事件』とシンキングラビットの『鍵穴殺人事件』と同年に発売されたことを考えると、初期中の初期と言えるでしょう
 まずは、ノーヒントで頑張ろうと思い、さまざまな英単語を試しつつ(全部、大文字で入れないと認識されないくらいは教えてほしい!)、なんとかお店に入り、彼女にプレゼントするための指輪を購入し、ヤシの木のしたで待つ彼女に指輪をプレゼントし、海の底に誘拐されてしまった彼女を追いかけるべく海に入り、溺れ死んだところで攻略サイトを探すことにしました。


 いやあ、今までコマンド選択方式のADVを「総当たりしたら、なにも考えなくてもクリアできちゃう」とか言っていて、ほんとうに申し訳ありませんでした……!
 コマンド選択って、発明だったんですね!
 ノーヒントで、英語入力を求められるコマンド入力方式の洗礼を浴びて、はじめてコマンド選択のありがたみを知りました!!


 その後、攻略サイトを見つけたわたしは、攻略サイトが指示する通りに、淡々と操作し、無事に彼女を救出し、ハッピーエンドに至ることができました。
 機械的にプレイしながら、脳裏に思い浮かんだのは『ドルアーガの塔』です。
『ドルアーガの塔』も攻略サイトを見ないと、まったく突破できる気がしませんでしたが、本作も同様です。約40年前のプレイヤーは、どういう想いで本作に挑戦したのでしょうか……


 と、思いましたが、いったんクリア後に、もう少し自由に遊んでみようと、再度、挑戦してみました。
 攻略サイトの指示から外れ、回り道や違う選択肢を取りながら遊んでみると、なるほど随所にヒントがありましたし、危険を察知できるようになりました。
 試行錯誤を繰り返し、何度もデッドエンドを迎えながらも、たった一本の細い世界ルートを辿るという面白味を、擬似的ではありましたが体験できて良かったです

終わりに

 本作を遊んだ後、少しずつ進めている『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を遊んだのですが、めちゃくちゃ遊びやすくなっているのを感じると同時に、試行錯誤しながら攻略するというゲームの根幹にある体験自体は変わっていないなと感じました
 ハミングバードソフトは『ABYSS』や『アグニの石』の評判も良いので、随時、着手していきたいですね。