皆さん、こんにちは。秋山です。
Twitterのアンケート機能を使った遊び、アンケートゲームと言うそうですね。せっかくなので、私も思いついたゲームをひとつ投稿してみました。
1週間の投票期間を経て、今日、決着がついたので結果報告します。
問題のpost
「探偵役として犯人に投票するか」
— あきやま まこと🍏AKIYAMA Makoto (@unjyoukairou) 2022年6月6日
「犯人役として探偵に投票するか」
選んでください。
犯人が最多投票のとき探偵役全員が勝利します。
ただし、いずれかの探偵が投票率25%を越えている場合は、犯人役が逆転勝利します。#アンケートゲーム #マーダーミステリー
504名の方に投票していただきました、ありがとうございました。
なにを考えながらpostしたか?
ただのアンケートゲームならば今までに、多くの先人が企画済みなので、今までにないものをやりたいと考えました。リアル謎解きゲームもしくはマーダーミステリーと組み合わせようと考え、最近、興味が向いている方でもあったのでマーダーミステリーと組み合わせることにしました。
組み合わせる、とかんたんに言ってもTwitterのアンケートではできることが限られています。
マーダーミステリーから、なにを削ぎ落として、なにを抽出すべきか?
そう考えたとき「マーダーミステリーにおける投票と言えば、ラストの犯人投票でしょ」ということで、探偵になって犯人を投票するか、犯人になって探偵を投票するかの二択を考えました。
しかし2択では、面白くありません。
そでにマーダーミステリーは基本的に3人以上のゲームです。
そこで探偵3人と犯人1人の4択にすることにしました。
選択肢としては、全部で4つの投票先があります。
しかし、実際には二択です。探偵役として犯人に投票するか、あるいは犯人役として探偵に投票するか。後者を選んだときのみ、さらにどの探偵に投票すべきか追加の選択肢が現れるわけです。
世の中には探偵役になりたいひとと、犯人役になりたいひとの、どちらが多いのだろうか……?
と思いつつ、仮に半々になった場合、犯人の投票は50%、残り50%を3人の探偵で分け合うことになります。
従って順当な数字を立てるならば「いずれかの探偵が投票率16.7%を越えている場合は、犯人役が逆転勝利します」とするのが妥当でしょう。
しかし、これでは犯人役が有利過ぎるのではないでしょうか。
何故なら人間心理として、逆転勝利というドラマチックな展開に引かれる層が一定層いるからです。16.7%という予定通りの数字なら容易く達成されてしまうことでしょう。
もし投票したひと全員が犯人役になることを選んだ場合、探偵たちの投票率はそれぞれ33.3%になることでしょう。
しかし「いずれかの探偵が投票率33.3%を越えている場合は、犯人役が逆転勝利します」は、さすがに厳しいと言わざるをえません。
ここで、わたしが思い出したのは、犯人役の勝率問題です。
マーダーミステリーについて話していると、時おり議論に挙がる話題として「犯人役の勝率は何%であるべきか?」です。
構成上、犯人の逃げ切りは想定しておらず犯人の勝率0%というシナリオもあれば、探偵役と犯人役の2陣営に分けて勝率50%というシナリオもあれば、純粋にプレイヤーの数だけ勝者が均等に別れる、たとえば4人用なら勝率25%というシナリオもあります。
人間心理として不利な方に肩入れが発生するならば、16.7%と33.3%の中間である25%が相応しいのでは……? と考えました。
冷静に考えるならば、さらにその中間の、20.9%が適切でしょう。
とは言え「いずれかの探偵が投票率20.9%を越えている場合は、犯人役が逆転勝利します」は、ちょっと収まりが悪いので「いずれかの探偵が投票率20%を越えている場合は、犯人役が逆転勝利します」くらいが分かりやすさもあって良いかもしれません。
……と、頭のなかで二転三転、考えましたが最終的にはご存知の通り「いずれかの探偵が投票率25%を越えている場合は、犯人役が逆転勝利します」にしました。
終わりに
結果の感想としては「犯人役、善戦したな!」です。
上述の通り、半々になった場合、犯人が獲得する投票は50%で、3人の探偵がそれぞれ16.7%になります。この16.7%を25%に引き上げるには、いずれかの探偵に投票を集める盤外での情報操作を行うか、犯人役に投票するひとを50%から25%まで減らさなければなりません。これは4人に3人が犯人役を選んでいることを意味します。
勝利を狙うなら探偵役として犯人投票一択。0%、0%、100%、0%までありうる、そう考えました。
しかし、結果は、上記の通り。
犯人役に対するプレイヤーの想いが窺える、良い結果になったように感じます。
お付き合いいただいた皆様に感謝します。ありがとうございました。