雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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世にも奇妙な謎解き『この可笑しくも不思議な物語をあなたに』の感想


 MOVIE ROCKさんの新作謎解き『この可笑しくも不思議な物語をあなたに』のVol.1からVol.5までをまとめて遊びました。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ゲームの概要

『この可笑しくも不思議な物語をあなたに』は、単価が各600円、想定プレイ時間も30分と設定された、さくっと短い時間で遊ぶことができる持ち帰り謎です
 Vol.1からVol.5まで現状5作リリースされていますが物語的なつながりはなく、コンセプトが同一であるだけなので、気になった作品から遊びはじめてOKという仕組みです。
 いずれも、オープニングムービーとストーリーがあり、小謎が数問、大謎がひとつというシンプルな設計で、気楽に楽しめる形式になっています。

ゲームの感想

 小刻みなヒントが充実しているので困ることはありませんが、難易度はやや高めと感じました。
 Vol.2、4、5は、ぴったり30分でクリアできたので想定通りですが、Vol.1とVol.3は45分ほどと、なかなか一筋縄ではいかない難易度でした。
 5作全体で考えると、だいたい3時間で3000円なので、コストパフォーマンスは、けっこう良い印象です。


 ストーリーは、どちらかと言うとキッチュな傾向でした。
『この可笑しくも不思議な物語をあなたに』というタイトルとパッケージデザインから連想できるかもしれませんが、おそらくはフジテレビの『世にも奇妙な物語』をオマージュしており、悪趣味だったり不条理だったりするエンディングの作品が多めでした。
 最近の言葉では、いわゆる後味の悪いイヤミスに近いイメージで、そういった系統の作品が好物な方であれば、ストーリーも楽しめるし、謎解きも楽しめるし二重にお得です
 個人的にはVol.1「あの子の為に」がけっこう好みだったのと、Vol.2の「愛情の行方」のエンディングは、そう来たか! と膝を打ちました。

終わりに

 30分~1時間程度でさくっと楽しめるお手軽設計に、謎解きだけでなくストーリーも楽しめるのが魅力のシリーズです。
 1作だけであれば600円と手に取りやすい価格設定も嬉しいですね。