雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

ゲームマーケット2012春プレイレポート

 5月13日(土)に開催されたゲームマーケット2012春に一般参加して参りました。
 買い物を済ませた後は、試遊卓でゲームを遊ばせてもらったり、フリースペースで新作ゲームをその場で遊んだり、イエサブ秋葉原店に移動して閉店まで遊んだりしました。

HYKE


 試遊卓を求めてウロウロしていたら、ちょうどドロッセルマイヤーズさんで『HYKE』が立とうとしていたので、参加させて頂くことに。
『HYKE』はその名の通り俳句をテーマとしたコミュニケーションゲームで、秋山の苦手分野ではありますが、注目作ということもあって早くにプレイしたいと思っていました。
 ルールは極めて簡単で、お題を出しあって、そのお題に沿った川柳を読むというもの。ただ、ひとつだけ仕掛けがあって、それは「一発でお題を当てられたら自分に点数が入らない」というものです。従って、ちょっと捻る必要があるわけですね。
 写真はゲーム終了時に、全員の俳句をテーブル中央に集めたもの。秋山は2首、詠むことができました。ひとつは「けだるさを 吹き飛ばす夏 優しい手」、もうひとつは「足入れて すずしさ楽しむ 森の音」です。さあ、隠されたお題が分かりますか?*1
 感想としては「思っていたよりゲーム性が高い」です。コミュニケーション系のゲームでは、抜群に面白いと思います。

皇帝なき帝国


 気になっていたタイトルです。
 インストを受け、プレイした感じとしては「これは、まあまあ面白いときのクニツィアだな」です。適度にジレンマがあって、数字の勝負が絶妙なバランスを持っていて、ゲームとテーマが乖離しているところまで含めて佳作クニツィアという感じでした。
 根っからのドイツボードゲーム好きにも勧められる、良い作品だと思います。

TRAINS


「フリースペースで卓を確保して、TRAINSを広げ終えた。来い!」とリッパーさんに呼ばれたので試遊を終了し、6階に上がりました。
 今回、同人サークルの中では、抜群に面白いであろうと思っていたけれど、鉄道というテーマが趣味でないので見送っていたゲームですが、いやあ! 最高に面白かったですね!
 ルールをちょっと間違えていたので、実際より難易度が高かったのですが、デッキ構築と鉄道敷設の良いとこ取りみたいな傑作だと感じました。サプライのカードも種類が豊富ですし、マップを変えればプレイ感も変わるでしょうし、何度もプレイしたい素晴らしいゲームですね! 多分、これから数ヶ月、雲上四季に度々、登場するだろうと思います。

ファブフィブ


 名作ブラフゲームのリメイク。
 アートワークも可愛く、さらにブラフなら面白いに違いないと思っていましたが、若干、スピード感に難がありますね。
『ブラフ』『詐欺師』『髑髏と薔薇』『コヨーテ』などと違い、各人が情報を手元に持っているわけではなく、1組の手札を手番のプレイヤから、次のプレイヤへと渡していくので、他のプレイヤは、凄まじい隔絶感があるのですよね。そこから生まれるのは、いわゆるダウンタイムの長さで、7人でプレイし始めた当初は、冗長感に苛まれました。
 ある程度、プレイヤが脱落し、人数が減ってくると、さくさく回り始めるので良いですが……最適人数は5人くらいですかね。それくらいの人数なら、また遊びたいと思いました。

City Vision


 前日に紹介動画を見て、ほとばしる拡大再生産の予感に「これは面白いに違いない!」と購入したのですが、実際、面白かったです。
 ダイスを振って、建物を買って、その建物の効果を使って、さらにお金を稼いだり、勝利点を稼いだりするのですが、拡大再生産の良いところがシンプルに表現されていて、良かったです。プレイ時間もインスト込みで45分と短く、しかも負けてもダイス運のせいにできるという秀逸さ!
 さっくり遊べて、拡大再生産の入門に最適なので、ボードゲームの初心者には、積極的に布教していきたいですね。他のCityシリーズも機会があれば購入したいです。
 ちなみに2回プレイしましたが、2回とも勝てませんでした。難しいものです……。

ヤジルス


 コンポーネントを見て「これは面白そうだ!」と思っていた、矢印を繋げるゲーム。
 実際のプレイ感としては、若干、微妙でしたね。ルールが不親切で、今ひとつ、正しいプレイが出来ているのか分からず、また、やってることは『UNO』と等しく、ゲーム性に乏しい気もしました。
 しかし、矢印を繋げるという行為は、抜群に楽しいですし、出来上がった光景もわりと好きなので、時間調整に立ったら積極的に遊びたいですね。

さるやま


 カードを触って愕然としました。『藪の中』や『スタンプス』同様、それなりに厚みのあるタイル風のカードを予想していたのですが、ぺらっぺらだったので、すぐに傷んでしまいそうです。場所を取らないし、出来上がりの光景が美しいので、最初の内は、何度も回しそうですが、その内、カードが傷んできたら、自然と『ペンギンパーティ』に回帰してしまいそうです。
 もう少し金額が上がってもいいので、しっかりとした作りのVer.をリリースして貰えないかしら。

六花の花


 フリースペースの時間が終了したので、秋葉原イエサブに場所を移し、みさき工房さんの『六花の花』を2度プレイ。
 1回目は手探り状態でしたので、今ひとつ良いパーティを編成することが出来ませんでした。ブシドー、ソードマン、バード、ダークハンター、メディックで進みましたが、火力に欠けてボスを倒しきれませんでした。
 1回目を終えての結論としては「ガンナー強い!」「ドクトル強い!」「バード強い!」「この3人を抑えたら勝てる!」という感じでした。
 と、言うわけで2回目のパーティはブシドー、ブシドー、ソードマン、ダークハンター、メディックで挑みました。物理攻撃力に極振りしたようなパーティです。下家のリッパーさんがバード、ドクトル、ドクトルでレベルを上げまくっている中、秋山はレベル1で迷宮の最奥まで突き進み、最後はカード運もありましたがボスを倒すことができました。いぇい。
『六花の花』はルールを読んだ時は、微妙な感じでしたが、実際に遊んでみたら、かなり面白かったですね。即死と隣り合わせの迷宮譚たる『世界樹の迷宮』を上手いことボードゲームに落とし込んでいるように思いましたし、パーティ編成の楽しさもあります
 。雑魚キャラに対しては無敵に等しいカースメーカーやパラディン、レベルを上げてくれるバード、休憩の回数を抑えられるドクトル、これらのカードはゲーム中、極めて優秀なのですが、対ボス戦という観点では、今ひとつ火力に欠けます。ソードマン、アルケミスト、ガンナーなどは爆発力はありますが、基本的に1回限りで乱発できるものではありません。これらの癖のあるカードを、どんな風に編成するか、そして編成したパーティで、どう迷宮を進んでいくか、そういったトータルマネジメントが要求される良いゲームでした。

おわりに

 ゲームマーケット自体の楽しさもさることながら、新作ゲームが、いっぱい遊べて大満足な一日でした。
『TRAINS』と『六花の花』が特に面白く、『HYKE』『City Vision』も良かったですね。買ったけれど、まだ遊べてないゲームも、おいおい遊んでいきたいです。

*1:ちなみに、どちらも一発で言い当てられました。直截的すぎました……反省。