雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

2023年12月に遊んだり触れたりしたもの


 皆さん、こんにちは。秋山です。
 12月に遊んだり触れたりしたものを振り返ります。

グミトリック

ピラミッドパワー

ヨーメン

にゃーにゃー大フゴー

GambleRabbit

忍のがっこう

バロンダ

ラストペンギン

eleven

デュエルボーイポケット

カザリマスツリー

CAT&TOKYO

にゃーにゃー大フゴー

くねくねストリームアタック

WORDUEL

ダンジョン鞄

サイコロクエスト2

Happy Merry QUIZmas

ペンギンの消えた足跡

くねくねストリームアタック

ズーストック

ソルティ

忍のがっこう

オールフォー、オム、ロデオ

マダミスアプリからの脱出

殺意のシンフォニー

異世界生還

青崎有吾『11文字の檻: 青崎有吾短編集成』

 ミステリからSFまで多種多様な作品が集まった短編集。書き下ろしの表題作は、SF的な設定から広義のミステリに繋がる展開が秀逸。ちょっとホラーテイストのある1時間ほどの映画になりそうな気配。

渡辺優『私雨邸の殺人に関する各人の視点』

 クローズドサークル下において群像劇的に事件が描かれる、一風変わった構成の作品。各々の視点だと、確かに事件はそのように見えてもおかしくない……と、俯瞰している読者なら分かる。やっていることは、けっこう面白い試みではあるのだけれど、結果的には、いわゆる多重解決ものに近く、期待値が高かっただけに、もう一歩、欲しかった気持ちが強い。とは言え、281ページから先の展開は小気味よかったので、終わり良ければ全て良し、とも。

倉知淳『恋する殺人者』

 面白かった! 軽やかな筆致に、恋に盲目な殺人者の独白が、とにかく軽妙。改行も多めでさっくり読めるわりに、本格ミステリのツボはしっかり抑えてあって過不足なし!

久青玩具堂『まるで名探偵のような: 雑居ビルの事件ノート』

 東京創元社らしい、日常の謎を安楽椅子探偵が解き明かす……と思いきや、後日談とは言えない分量で綴られる名探偵不在の、その後の物語が重い。舞台自体は非日常的でライトなんだけど、そこに生きている人物たちも地の文も重めで、ふしぎなバランスだった。

西尾維新『ウェルテルタウンでやすらかに』

 久しぶりの西尾維新。相変わらず、一癖も二癖もあるキャラクター同士の掛け合いが面白い。自殺の名所としてプロデュースされそうになる安楽市を巡る物語だけれど、1冊完結の物語として完成されていて小気味よい。

夕木春央『十戒』

 犯人探しをしてはいけないミステリ、犯罪の片棒を担がされるディストピア。前作『方舟』と異なり、犯人の逆鱗に触れさえしなければ死ぬことはないという設定が、息苦しいものの奇妙な安心感をもたらしていて、緊迫感を覚えることなく読了。結末は衝撃だった。『方舟』を先に読んでいて良かった。

十戒

十戒

Amazon

森谷明子『星合う夜の失せもの探し: 秋葉図書館の四季』

 シリーズ第3弾、穏やかでゆったりとした時間が流れる舞台での日常の謎。シリーズ1作目の『れんげ野原のまんなかで』を読んだのは17年前なので完全に忘れてしまっていたので、再読してから着手しても良かったかもしれない。

今村昌弘『でぃすぺる』

 度肝を抜かれた、これはすごい。小学生探偵団による七不思議の調査かと思いきや、まさか、こんな展開を追うとは予想だにしなかった。最後の着地も堂に入っているし、いやはや凄惨、恐れ入りました。