2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧
廃墟が好きです。 必要とする人間がいなくなったのか、それとも持ち主がいなくなったのか。建物は維持を求めます。ひとの手を離れた建物は、やがて朽ち果て、崩落し、自然の浸食を受け、埋没していきます。 廃墟のことを思うとき、いつも秋山は液体と容器を…
まあ、まとめ買いと言っても計3冊ですけどね。 特に深い理由があるわけではないですが、今月は、わかつきひかる、青橋由高、森野一角……と、美少女文庫の主力陣が顔を揃えており、3人とも嫌いな作家ではないので「ええい、ままよ!」とばかりに3冊とも買って…
……と思っていたことが自分にもありました。 西尾維新『クビキリサイクル』を再読しました。 西尾維新はわりと好きな作家で、今のところ全作を追っています。先日、デビュー作の『クビキリサイクル』が文庫化され、隔月で戯言シリーズの文庫版が刊行されると…
小柳粒男『くうそうノンフィク日和』を読みました。感想。 読み終えてから「果たして、この作品は太田克史の意図通り叩いて貰えるのかしらん」と首を傾げてみたり。 舞城王太郎も、佐藤友哉も、西尾維新も、講談社ノベルスからミステリと冠せられて刊行され…
第一回講談社BOX新人賞・流水大賞優秀賞受賞作品『くうそうノンフィク日和』 叩かれない新人に デビューする価値はない。 新時代を創るのはいつだって、 前時代に叩かれた新人だけなんだ。 ささ叩け! くうそうノンフィク日和 (講談社BOX)作者: 小柳粒男,長…
おはようございました、秋山真琴です。 気がついたら某積読崩しの家にいて、主もその友人も大絶賛雑魚寝中なので、積んであった漫画を主の代わりに崩してあげることにしました。以下、寸評。 日本橋ヨヲコ『少女ファイト 4』 相変わらずいいですね。今回は練…
これは傑作、あまりに傑作。実に素晴らしかったです。 表紙を見て「ふーん」と思ってから裏表紙を見てみたら、ちょっとえちくて「お」と思いました*1。そのままあらすじを読んでみたら大学生の「先輩」の鯨井ルカと「後輩」入巣柚実の日常を描いたものらしい…
ズジスワフ・ベクシンスキー。 痛いニュースの『「世界で最も怖ろしい」絵』で取り上げられたこともあり、ネット上では、そこそこの知名度を持っていると思われるポーランドの画家。本読み的には、平山夢明『ミサイルマン』の表紙のひとと言えば分かりやすい…
遅ればせながら創刊ラインナップの7冊を読み終えました。 生理的に好みでない作品も何冊かありましたが、平均水準は非常に高く、ライトノベルの新規レーベルとしては極めて良い部類に入るように思います。 なんと言っても、やはり読みどころのない作品がなか…