雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

2003-09-01から1ヶ月間の記事一覧

東浩紀『動物化するポストモダン』 「第2章 データベース的動物」 3 大きな非物語

・大きな物語の凋落とその補填(ほてん)としての虚構 大塚英志の『物語消費論』が書かれたのは80年代末であり、当時はまだ『機動戦士ガンダム』のように、作品から世界観や歴史観を見出すことが一般的だった。 ・イデオロギーから虚構へ 50年代までは文…

東浩紀『動物化するポストモダン』 「第2章 データベース的動物」 2 物語消費

・『物語消費論』 大塚英志著『物語消費論』の引用に終始している。要点をまとめる。 第1点、同種の無数の商品を消費させることで、〈大きな物語〉に近づけると消費者に信じ込ませる。第2点、消費者はドラマの1話分を消費することで、〈大きな物語〉に近…

東浩紀『動物化するポストモダン』 「第2章 データベース的動物」 1 オタクとポストモダン

・シミュラークルの増殖 第1章において証明した、オタク系文化とポストモダンの社会構造に関係があるのは氏の主張は新しいわけではないようだ。その理由として「二次創作」と「大きな物語」の二点が挙げられている。 二次創作とは正に、ボードリヤールが指…

東浩紀『動物化するポストモダン』「第1章 オタクたちの擬似日本」2 オタクたちの擬似日本

・ポストモダンとは何か 70年代以降の文化的世界のことをポストモダンと呼ぶ。 ・オタク系文化のもつ日本的なイメージ 佐藤竜雄の『機動戦艦ナデシコ』はオタク系文化と日本的イメージを相対化し、メタフィクション的なトリックを仕掛けた秀作であるらしい…

東浩紀『動物化するポストモダン』「第1章 オタクたちの擬似日本」1 オタク系文化とは何か

・「オタク系文化」の構造に現れているポストモダンの姿 オタクとは、アニメやゲームといったサブカルチャーに耽溺する人を差す言葉であり、本書ではそれらをオタク系文化という言葉で統一している。 宮崎事件によって、広められてしまったオタクのイメージ…

東浩紀『動物化するポストモダン』目次

第1章、オタクたちの擬似日本。第2章、データベース的動物。第3章、超平面性と多重人格。重要語句だろうか、擬似日本・データベース的動物・超平面性という言葉は聞いたことがない。氏の創作なのか、常識なのか。注意して読むべき語句。 オタクという言葉…

東浩紀『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』

水没クローゼットさん(id:kosekei)と、浩紀の文章を批評する日記(id:motidukisigeru)を見るようになってから、氏に興味が湧いたので、その著作を読もうと思った。『存在論的、郵便的』はジャック・デリダに関するもので、恐らく大学入学後に読むことにな…

昨日の日記は少し不仕付けな意見を書いてしまったかな? と思ったので削除しました。

カトゆーさんやかーずSPさんなど、大物ニュースサイトさんに捕捉されたためか。結構な人が19日のライトノベル(作品年表/系譜/変遷/リスト)を見たようです。ありがとうございます。 また、リストを見た方の中で、考察をしている方がいます。以下は、興…

ライトノベル

ヤングアダルト――SFとファンタジィを、若者に。79 栗本薫『グイン・サーガ』*1 高千穂遥『ダーティペア』 平井和正『幻魔大戦』 富野由悠季『機動戦士ガンダム』 80 新井素子『いつか猫になる日まで』 82 夢枕獏『キマイラ吼』 菊池秀行『魔界都市〈新宿〉…

坂本ジュリエッタ

坂本ジュリエッタ最高。

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日常非日常

以前、模試か授業かである評論を取り扱った。祭に関しての評論で、以下のようなことが書いてあった。 祭には、自分へのご褒美的な面がある。神輿や花火のある祭の他に、忘年会や歓迎会もその一種である。しかし、近代に入ってから、我々は容易く自分へご褒美…

内外装

上とは全然、別のおはなし。 『ファウスト』に掲載された、笠井潔氏とTYPE-MOONの奈須きのこと武内崇との対談を読んでいて興味深い点を見つけた。 それは笠井氏が本格ミステリについて語っている場面なのだが……。本格ミステリは「論理的な推理」と「お化け屋…

才能

自分は生まれながらの才能を信じない、生まれながらの天才を信じない。 以前、認知科学の本を読んだとき、赤ん坊が生まれる前から言語を理解しているのか、それとも生まれてから短期間で言語を習得するのかどうかは不明だが、一般に天才と呼ばれている人間の…

萌え

誰かが使い始めて、誰も使うようになった言葉。その説明は難しい。 とりあえず、自分が考えるに萌えというのは、幽霊みたいな存在。その存在は確認できないけれど、その存在が起こす効果は確認できる。幽霊見えない人でも、ラップ音は聞こえるらしいしね。 …

後書き

言わずもがなだが、フィクションだ。つい先ほど考えた創作。本編未読の人には興味を持たせ、既読の人には余韻を味わわせるものを目標とし。文字数は950ほど、見開きで4ページ。内容的にも長さ的にも、申し分のないものではないだろうか。実際は、編集さ…

後書き

自分が通っていた高校には、2年生までは男女別々に過ごすのだけれど、3年になってから合同授業になるというちょっと変わったシステムがある。このシステムがどういった理由で考案され、自分が卒業するまで採用され続けていたのかは未だに不明だが、それま…

後書き

書店で何気なく手に取った文庫本、まず何処をチェックする? 表紙、背表紙、裏表紙、帯、カバー裏、章扉、解説、そして……後書き。「何はともあれ、後書きを読む!」そういう本読みは、結構多そうだと思われる。かく言う自分も後書きから読む派だが、目に入っ…

セカイ系

何を今さら系のネタだが、暇潰しにはちょうどいいかもしれない。 自分がセカイ系という言葉を知ったのは、2chにおいてで、最初は大塚英志か東浩紀あたりが発案した言葉なのかなとググってみたところ、ぷるにえ氏という方の言葉であるらしい。 さて、セカイ系…

説得力

自分は幽霊を見たり、幽霊の立てる音を聞いたり、シックスセンス等で幽霊を感じたことがありません。ですから、積極的に幽霊の存在性を証明できるわけではないのですが、攻撃してくる幽霊でなければ、いてもいいかなという風に考えています。最もこれは、幽…

視点

A「貴方は幽霊を信じますか?」 B「見たことがないので、信じていません」 A「実は私、霊感少女なんです。幽霊、そこにいるんですが、見えますか?」 B「見えません。貴方、嘘吐きですね」 自称霊感少女の言うことはちょっと怪しいですが、高名なお坊さ…