雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

萌え

 誰かが使い始めて、誰も使うようになった言葉。その説明は難しい。
 とりあえず、自分が考えるに萌えというのは、幽霊みたいな存在。その存在は確認できないけれど、その存在が起こす効果は確認できる。幽霊見えない人でも、ラップ音は聞こえるらしいしね。


 ところで自分は未だかつてキャラクタに萌えたことがない。これは、自分が「小説やゲームで萌える人、格好わるい!」と思っているからの発言ではなく、本当に、そう感じたことがないから。
新世紀エヴァンゲリオンは、三分冊された台本が学校の図書館に置いてあったので読んだ。その後、テレビ版が衛星放送でやっていたので観て、後日劇場版を2種類とも借りてきて観た。レイとアスカの2択だったら前者かな。
機動戦艦ナデシコは、ルリルリというキャラクタが活躍する会だけ友人に観させてもらった。「馬鹿ばっか」という発言が萌えるだろうと同意を求められて焦った記憶が懐かしい。
この世の果てで恋を唄う少女YU−NO』はシステムが素晴らしい。音楽も良かったし、展開も悪くない。キャラクタで言えば、波多乃神奈というのが気に入ったが、あれは完全にストーリィを楽しむゲームだ。
『痕』は未完だと思った。柏木四姉妹の中では、楓ちゃんというキャラクタが一番可愛いかなと思ったが、感情移入するにはゲーム時間が短すぎる。長女の千鶴は、最萌えトーナメントにおいて偽善者や鬼といった面が前面に押し出されていたので、少しだけ好きになった。
Kanonは全キャラクリアした。真琴クリア後に少し鬱入り、舞は良かったと思った、他はそうでもなし。それより、終盤に放出された大量のイベント絵や、臨場感を盛り上げる音楽などにゲームとしての秀逸さを感じた。
君が望む永遠の体験版は確かに衝撃だった。しかしその後の、茜や大空寺あゆにも、特別な感情は見出せず。名前は忘れたが、緑の髪をした看護婦はインパクトがあって、嫌いではない。
ToHeart』『ONE』『Airは未プレイ。誰かに熱烈に勧められない限り未来永劫プレイする予定はない。もっとも『Air』だけは音楽が好きなので、安く売っていたら、サントラ代わりに買うかもしれない。


 自分なりに「さくらタン萌え〜」とか脳味噌溶けてる連中に歩み寄ろうと思ったのだが、果たして理解できたかどうかはさだかではない。と言うか、恐らく何も分かってないことだけしか分かってない。
 まあ、それはどうでも良くて。自分が言いたいのは、萌えって時代遅れじゃない? ってこと。
 自分は俗に言うティーネージャーだが、20世紀生まれで昭和生まれ。既にエヴァにそれほど心を動かされなかったし、萌えも理解できない人間。自分だけが突出しているという意見はあるかもしれないけれど、平成生まれや21世紀生まれとなると自分と似たような奴は絶対にいる。「エヴァ? ああ、あのつまんないアニメね」なんて言い出しそうなクソガキもいそうだ。その上、「えいえん? 寝ぼけたこと言ってないで、現実に目を向けたら? 世界を救う戦う美少女? そんなもの、君の頭の中にしかいないでしょう。さくらタン? 君は人の呼び名にタンしかつけられないのかい? 萌えだって? 君の低俗な頭脳は、たった一つの感情しか持ち合わせていないのかい?」とも言いそうだ。痛い、痛すぎる。何が痛いかってクソガキの方ではなく、固執する方。痛々しい。