Rabbitholeさんのサイトにて公式ページが立ち上がり、予約が始まりました新作マーダーミステリー『ループ探偵の憂鬱』。
6月5日から始まるこちらについて、ネタバレにならない範囲で少し語らせてください。
- 『ループ探偵の憂鬱』について
- 【2021年5月20日追記】オンライン版に加え、新宿店でのリアル公演が開始&絵がつきました!
- 遊んでくださった方の感想
- こんなひとにオススメ
- マーダーミステリー史の転換点(ターニングポイント)
- 終わりに
『ループ探偵の憂鬱』について
プレイヤー人数は7名固定のマーダーミステリーゲームです。
各キャラクターは、キャラクター1名を担当し、さながらミステリ小説の登場人物になりきって物語世界を体験していただきます。
リアルに集まって遊ぶものではなく、インターネットを通じて遊ぶオンライン公演となります。
元々は、リアルに遊んでいただく想定でした。しかし、プレイヤー同士が秘密裏に会話する、いわゆる密談が存在しないことに加え、システム上、オンライン公演に向いているポイントがいくつかあり、Rabbitholeの酒井りゅうのすけさんと相談の結果、切り替えることにしました。
尚、冒頭の写真はテストプレイのときの様子です。
公演情報及び予約は、以下のページから。
【2021年5月20日追記】オンライン版に加え、新宿店でのリアル公演が開始&絵がつきました!
公演開始当初はオンライン版のみでしたが、Rabbithole新宿店でも遊んでいただけるようになりました。
また、素敵なイラストもつけていただきました。
遊んでくださった方の感想
テストプレイや先行体験会で触れてくださった方の感想を、Togetterを使ってまとめています。
初期には、荒削りな部分もありましたが、ありがたいことに高い評価をいただき、何人かの方にはマーダーミステリーベスト10に入れていただき光栄の限りです。
店舗版の公演を遊んでくださった方の感想は、こちらにまとめています。
こんなひとにオススメ
箇条書きですけれど、こんなひとに楽しんでいただけるようにデザインしました。
・マーダーミステリー未体験 or 経験数が少ない方。
・正体隠匿系ボードゲームが苦手な方。
・ミステリー小説が好きな方。
・物語体験が好きな方。
・密談やマーダーミステリーあるあるに飽きてきた方。
どうして、こういった方にオススメなのかを、細かく説明するとネタバレになりかねないので避けますけれど、遊んでくださった方は、きっと分かっていただけると思います。
そして、もし、よろしければ、是非、考えていただきたいのです。
「すべてのマーダーミステリーを過去にする」
やや誇張して書きますけれど、そんな覚悟で『ループ探偵の憂鬱』をデザインしました。
いや、さすがに言い過ぎました。
撤回させてください。
消しはしませんけれど。
マーダーミステリー史の転換点(ターニングポイント)
補足します。
マーダーミステリーには、大小様々な瑕疵(かし)があります。
それはシステム的なものであったり、環境的なものであったり、あるいは中国から日本にやってくるにあたって生まれた勘違いであったり。
秋山自身は、昨年6月16日に『王府百年』を遊び、それ以来、マーダーミステリーにハマりつづけているので、そんな瑕疵を気にしていませんが、それらが改修され、現代日本のプレイヤーが、もっと楽しめるスタイルに変わったらどうなるのかしら? と、想像することはあります。
そんな想像を形にしたのが──つまり、マーダーミステリーが持っていた瑕疵のいくつかを改修し、日本のこれからのマーダーミステリーを考えてデザインしたのが『ループ探偵の憂鬱』です。
分かりやすさを重視して、よりストレートかつ過剰な表現にしてしまいましたが、気持ちとしては、楽しんでいただきたい、それだけです。言い換えるとマーダーミステリーの面白さを、極限までに丁寧に仕上げました。まだ一度も、マーダーミステリーを遊んだことがない、そんな方にオススメするファーストマーダーミステリーとして、うってつけな作品です。
でありながら! 従来のマーダーミステリーに対して「ちょっと、違うんだよなあ……?」ですとか「似たような作品が多くて飽きてきちゃった」と思っている方に「そうそう、求めていたのはこれ! 新鮮で楽しい!」と言っていただけそうな感じでもあります。
不安なので、もう少し言葉を重ねると、今までを破壊するつもりは一切ありません。すべての遊び手、すべての作り手、すべてのGM、ここまでムーブメントを広げることに貢献されたすべての方をリスペクトします。愛情を以って、このマーダーミステリーというエンターテイメントを少しでも拡張できればという想いだけです。
敢えて言うなら、流行っているから粗製乱造して利益を確保してやろう! という方には、思うところがないでもありませんが、そういう方の登場するということは、裾野が広がった証左でもあるでしょう。
もし。
……もし『ループ探偵の憂鬱』を遊んでくださった方が、それを認めてくださって、もっと似たような公演を遊びたいと思ったら。そして、もし『ループ探偵の憂鬱』と同様のシステムでマーダーミステリーを作りたいと思ったデザイナーが現れてくれたら。
公演の始まる2020年6月5日は、マーダーミステリー史に残る転換点になるかもしれません。
終わりに
最後に感謝を。
ループ探偵は昨年10月、イタリア旅行中に生まれました。その誕生から今日まで付き合ってくださった、ぺこらさんに感謝します。
企画を受け入れ、ブラッシュアップし、ディベロップメントに尽力してくださった酒井りゅうのすけさん、白坂翔さん、そしてRabbitholeのすべてのメンバー。テストプレイから先行体験会の間に遊んでいただき、コメントを寄せてくださったすべてのプレイヤーに厚く御礼申し上げます。
そして、これから遊んでくださる方にも、心から、ありがとうの言葉を捧げます。
それでは、秋山は次の作品に取り掛かります。