雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

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『グルームヘイヴン』追加クラス「プレイグヘラルド」攻略

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 キャラクターについて考えるのが楽しすぎる『グルームヘイヴン』ですが、まだまだ未紹介のキャラがいます。
 第3弾となる今回は、拡張キャラクターのプレイグヘラルドです。今まで同様、ネタバレしていますので新鮮な気持ちで遊びたい方は回れ右推奨です。

前提条件

 サンキーパーと同じく、プレイグヘラルドも1人2キャラ操作の、実質4人プレイで遊びました。
 本ページでは、4人プレイを前提に紹介しています

ハロワーという種族について

『グルームヘイヴン』というファンタジー世界においても、ひときわ不気味で、奇異なる存在、それがハロワーです
 ローブを被った魔道士のようにも見えますが、無数の虫が群体となり、集合知性となった存在で、もはや人知を超えています
 野外や街イベントで特に活躍した記憶はありません……。

プレイグヘラルドについて

 カード枚数は11枚、HPはLv1で6、その後は1つずつ上昇し、Lv9で14となります。
 毒や呪いを多く持ったデバッファー、即ち攻撃支援役と言えるでしょう。また遠距離攻撃も多く持っているので中堅を担えます

特典

 最優先は「シナリオの負の効果を無視し、かつ+1を1枚追加」でしょう。
 プレイグヘラルドは、ほとんどの攻撃が3以下であるため、そもそも攻撃の担い手としては不向きです。
 どちらかと言うと、複数の標的を持つ攻撃が多いため、デバフをばらまくことに重きを置きたいです。となると取るべきは「毒を3枚追加」「呪いを2枚追加」「足止めを2枚追加」「気絶を1枚追加」などでしょうか。特に、呪いと気絶に関しては腐ることがないので、軽率に入れてしまって良いでしょう。

カード

「1:苛烈な黒疫(61)」最初に見たときは、敵だけでなく味方にも毒を与えてしまう点において抵抗感を覚えましたが、実際に使ってみると、味方を巻き込まないように制御しやすいですし、むしろ複数の敵に同時に毒を入れられることの方をメリットに感じました。特に装甲を持っている敵やHPが高い敵は、早期に毒を入れたいので、いっぺんに毒を撒き散らすことが出来るこのカードは重宝しました。下ボックスの移動3もシンプルで悪くないですしね。
「1:絡みつく害虫(69)」上記「1:苛烈な黒疫」の足止め版とも言えるカードですが、こちらは、それほど使用頻度が高くなかったです。と言うのも、足止めによって完封できる敵というのは、体感で言うと全体の3分の1ほどで、有効に機能する場面が低めで「4:悪夢のごとき苦悩」で充分だなと感じました。どちらかと言うと、このカードの真価は下ボックスの永続的な装甲1かもしれません。射程を減らしてしまうのが大きなデメリットであるように思え、1度だけ使い、不勝手さを覚えて封印しましたが、明確な盾役のいないパーティにおいては、前線に出ざるをえない瞬間もあるでしょうし、そんなときに頼れる1枚かもしれません。
「1:戦慄の群れ(84)」使用頻度の高かったカードです。とにかく上ボックスが強いです。喪失してしまうとは言え、攻撃1射程3気絶の範囲攻撃は強力です。だいたい3体くらいの敵に気絶を入れることができれば、もう御の字と言うか、充分に役割を果たす感じです。とりあえず、今、この瞬間を無傷で切り抜けたい、そんなときにデッキに残っていると救われます。もちろん、上ボックスが必要になるまでは、下ボックスの移動4が充分に機能するわけで、序盤から終盤まで腐りません。
「1:疫病蔓延(27)」一度も使わなかったカードです。味方に毒もしくは3ダメージを与えることを前提に、攻撃力を底上げできるのは嬉しいですが、それにしてはデメリットが大きすぎるように感じました。パーティに明確な攻撃役がおらず、プレイグヘラルドが攻撃に貢献しなければならない場合に入れても良いのかもと思いますが、1ダメージ底上げするのに3ダメージを負わないといけないのは、ちょっと見合わないなという印象です。
「1:咬みつくブユ(47)」初期においては使用頻度が高かったですが、レベルが上がるにつれて、自然と漏れていきました。上ボックスの攻撃2射程4標的2経験値1は選びやすいですし、下ボックスの移動4もシンプルに強いです。低レベルなプレイグヘラルドの素敵なお供ですね。
「1:羽虫の翼(16)」プレイグヘラルドを使い始めた当初、飛行のメリットを知らなかったのでデッキに入れることすらしていませんでしたが、一度、罠の多いシナリオで使ってから、このカードの素晴らしさに気付きました。1手番消費するとは言え、それ以外のデメリットなしに飛行を獲得できるのは、ほんとうに最高です。何故って、以後、罠や障害物はおろか、敵の群れすら気にせず、自由に行動できるようになるのですから。特に、駆け抜けなければならないようなシナリオにおいては、罠と敵とが垣根をなしていても、飛行状態にあるプレイグヘラルドから見れば、いずれもはるか眼下の有象無象です。すべてを飛び越えて、悠々と行けることの、なんと自由なことか! 唯一の問題は、見た目のおぞましさでしょうか。何しろ羽虫の翼ですからね、想像すると吐き気をもよおします。
「1:這い寄る呪詛(72)」おそらく1度も使わなかったカードです。上ボックスの攻撃3射程3呪いは魅力ですが、タンク役のいるパーティだったので敵と隣接する機会が非常に少なく、隣接する敵1体に呪いを与えられることに、まったく魅力を見いだせませんでした。2人プレイ等で、タンクがいない状態で、「1:絡みつく害虫(69)」を用いつつ、プレイグヘラルドが敵の攻撃を引き受けなければならない状況であれば価値を発揮するかもしれません。
「1:破滅の集結(76)」上ボックスは先ほどの「1:這い寄る呪詛」と、まったく同じ攻撃3射程3呪いで、行動順位も大差ありません。下ボックスの略取2風経験値1が比較対象になるでしょう。喪失しますが、シナリオによっては略取2を必要と思うかもしれません。
「1:麻痺咬みつき(31)」愛用の1枚です。アイテムの揮発性爆薬と組み合わせることで、3体の敵に気絶を撒き散らすことができるようになるので「1:戦慄の群れ」と一緒に使っていました。〈向上の力〉で流血も付与し、中盤からはいよいよ猛威を振るいました。下ボックスの跳躍つき移動6風経験値1も重宝し、揮発性爆薬を使った後は、移動に役立てるという運用でした。
「1:虐風(35)」最後まで使わなかったカードですが、弱いわけではありません。プレイグヘラルドをどのように位置づけているかによるでしょう。攻撃を担わせることにせず、デバッファーに徹させるのであれば攻撃力は不要ですが、他にアタッカーがいなければプレイグヘラルドにも殴らせる必要性が出てくるので、これを入れておくと価値が出てきます。「1:疫病蔓延」や「8:広域惨禍」と相性が良さそうだなと感じます。
「1:恐怖の拡散(11)」初期においては何度も使ったことを覚えています、「1:咬みつくブユ(47)」と同じ枠でしょうか。特に、装甲持ちの多い敵が多いシナリオにおいては、喪失するとは言え攻撃2射程4標的3貫通2風エレメント経験値2は役立ちます。下ボックスは、どうなのでしょう。一度も使いませんでしたが、タンク不在のパーティであれば「1:絡みつく害虫(69)」と合わせて活躍するかもしれません。行動順位も(11)と早めですしね。
「X:悪疫(43)」これも初期においては起用したけれど、いつの間にかデッキから漏れるようになった枠ですね。上ボックスの攻撃3射程2標的2経験値1は、没個性的ですが、それ故に安定感があると言えます。下ボックスの「君の各移動アクション終了時、君に隣接する全仲間と全敵に毒」は2人プレイ時であれば活躍しそうです。
「X:毒性株ウィルス(50)」タイミングを求められるカードです。射程に縛られず、毒状態でありさえすれば、どれほど遠くにいる敵であっても4ダメージ与えられるのは強みですが、比較的、移動力に長けているプレイグヘラルドが、敵から離れきっているという事態が、そもそも発生しない傾向にあります。空間の広さと、登場している敵の量にもよりますが「7:毒素散布」との相性は良いと言えます。
「X:水疱旋風」あまり使わなかったカードです。上ボックスの範囲攻撃は攻撃3でプレイグヘラルドにしては強めですが、デバフ効果を持たず、喪失してしまうことを考えると選びにくいです。真価は下ボックスの移動2装甲1でしょう。中堅とは言え、攻撃が飛んでくることもあるので、そういう場面において用いました。行動順位が(21)も比較的、早めですし。
「2:ひと皮むけば(59)」痛々しさを想起させる名前ではありますが、選んだカードです。上ボックスは攻撃3射程3貫通3経験値1と使いやすく、パーティに貫通を持ったキャラクターが他にいなかったこともあり活躍頻度は高く、〈向上の力〉を入れて攻撃力を上げました。下ボックスの移動4も腐りません。
「2:腐乱ウジ(69)」選ばなかったカードですが、ぜんぜん悪くはないですね。上ボックスの攻撃5射程2毒経験値1はプレイグヘラルドにしては攻撃力が高く「標的に隣接している全仲間は毒を受ける」というデメリットがあったとしても、利用したい場面は多いはずです。下ボックスの治癒2射程3標的2も、使いやすいように感じます。特にプレイ人数が2人のときは、こちらの方に軍配が上がるかもしれません。
「3:屈する賜物(70)」選ばなかったカードですが、改めて見ると上ボックスの「射程3以内の毒の通常もしくは上級敵1体を倒す」は喪失付きではありますが強力です。高レベルの上級敵は、ほんとうに厄介ですが、毒を入れられさえすれば(そして、それはプレイグヘラルドにとっては、たやすいことです)、離れていても瞬殺できる能力は得がたいです。下ボックスの方は、どうでしょう。効果を最大限に得るならば4人プレイ時に活躍しそうですが、祝福を与えている暇があれば、治癒をばらまいて毒を回復させた方が良いように感じます。
「3:激臭乱舞(26)」選んだカードです……が、後半は、しばしばデッキから漏れるようになりました。行動順位が(26)と早めであることは嬉しいのですが、上ボックスの攻撃4射程3呪いは今ひとつ没個性的ですし、下ボックスは風エレメントを生み出してくれるとは言え、移動2は効果として控えめです。他に呪いを与えるカードがなかったり、風エレメントを活用するデッキならばまだしも……選択肢としてLv2のカードを両方取る、も出てきます。
「4:羽虫の嵐(91)」取らなかったカードです。上ボックスの攻撃5射程4に加えて、風エレメントを消費することで「標的までの経路にいる全敵も、追加の標的とする」は強力ですが、ちょっと準備に手間取るなという印象を受けました。加えて喪失してしまいますし、機会を窺っているうちに最後まで出番が来ない可能性も感じられました。下ボックスの移動5は死にませんが、行動順位が(91)とめちゃくちゃ遅いこともあり、全体的に色あせて見えます。
「4:悪夢のごとき苦悩(43)」どちらかと言うと、下ボックスの足止め射程3標的2に魅力を覚えて取ったカードです。後、2~3ヘクスで接敵という場面において、下ボックスで敵を足止めしながら、他のカードの上ボックスで攻撃したり、デバフを張っていく、という用途で使いました。上ボックスも闇エレメントを生み出しつつ攻撃1射程3標的2毒呪いと、多様な効果を生み出してくれるので、状況に応じて使い分けができますし、幅広いカードです。
「5:加速する終末(62)」先ほどの「4:悪夢のごとき苦悩」と同じく、毒射程5標的3という下ボックスに魅力を覚えました。このカードを入れてからは「1:苛烈な黒疫」をデッキから外しました。また、入手直後は上ボックスの効果量を、あまり強く感じていませんでしたが、ある程度、レベルが上がってからは逆に上ボックスばかりを使っていました。理由は後述します。
「5:犠牲をいとわず(84)」取らなかったカードです。上下両方のボックスに喪失がついている時点で、既に抵抗感があるのですが、よくよく熟読すると上ボックスの「君の各移動ボックスで1回、君は1ダメージを受けてよい。そうするなら、毒の敵1体に3ダメージ」は、悪くないですね。1ダメージというデメリットを受け入れられる状態にあるかどうかは、その時次第ですが、カードをめくらずに、そして装甲の影響を受けずに、確定で3ダメージを与えられるのは強力です。
「6:激痛の雲(66)」取らなかったカードです。悪くはありません。攻撃2射程3の範囲攻撃に、移動3装甲1、どちらも手堅いです。しかし、レベル6で入れるカードでしょうか? ちょっと、没個性的ではないでしょうか。
「6:黒き潮流(37)」こちらも正直、没個性的なカードではあります。しかし、高レベルのカードをデッキに加えるにつれ、純粋な攻撃力と移動力が下がってきたので、つい入れてしまったのですが、風エレメントや闇エレメントを欲し始め、このカードに価値を見出すことができるようになったのは少し先の話です。
「7:毒素散布(57)」様々な可能性に満ち溢れた、プレイグヘラルドを代表すると言っても過言ではないカードと信じています。まず上ボックス、射程2以内の全敵を標的に呪いと錯乱をバラまけます。呪いは1~2枚では、正直、そんなに効果がないのですが、5枚くらい入れられれば、まあまあの確率で出てくるので、明らかに効果が感じられます。そして、このカードの真価は下ボックスの全敵を標的とする毒でしょう。喪失しますが、これは非常に強力です。移動を加速するアイテムを活用しつつ、ある程度の危険を犯しつつ、全敵に一気に毒を与えられたときは、非常に快感です。そして、毒を与えた上での「5:加速する終末」と「9:大量絶滅」まで打てれば一気に全敵に対して最大5ダメージです。射程と装甲の両方を無視して、確実に全敵に5ダメージを与えられるのは、全キャラクターを見ても他にいなく、プレイグヘラルドくらいでしょう。何なら、この体制が整った後は、もう一歩も動かず、捨札回収と小休止を繰り返し、ひたすらこれを繰り返すだけで全敵を一掃できます。ゲームのルールの書き換えにも等しい、禍々しき神の如き所作でしょう。
「7:惨毒の呪詛(33)」もう片方の「毒素散布」があまりに強力なので、こちらが色褪せて見えること……森インプに囲まれて、デッキが呪いまみれになってしまい、しょうがないときは光り輝くように思いますが、あまりに限定的と言わざるをえないでしょう。完全に勘違いしておりました。正しくは、プレイヤーが敵から呪いを受け、その呪いが発動してしまったときに、お情けでダメージが与えられるようになるものではなく、敵がプレイヤーから受けた呪いを引いたときに、攻撃が遮られたうえにダメージまで与えられる、という強力なものでした。敵のデッキが共有であることを考えると、一度、与えた呪いは、シナリオ終了まで有効となるので、これは、かなり長期的にダメージを与えられる可能性のあるものになりますね。とは言え、やはり個人的には「毒素散布」の方に魅力を覚えますけれども。
「8:広域惨禍(71)」取ったカードです。上ボックスの攻撃1射程3錯乱は、超広範囲とは言え、少々、威力に欠けるものですが、アイテムで気絶を付与すれば途端に強化されますアイテム「朦朧の粉末」で気絶を与えられるのは、対象の内、1体だけでした……となると、他カードで攻撃力を強化したり、〈向上の力〉を入れないと、範囲が広いだけで、ちょっと弱いかもしれません。また、下ボックスの治癒2射程3標的3も、複数の仲間を回復できるので何かと便利です。どちらかと言うと4人プレイのときに重宝するカードでしょう。
「8:凶悪な掘り出し物(46)」うーん、どうなのでしょう。上ボックスは、攻撃する予定のない支援や回復に特化した仲間に、呪いを押し付けることで活用できそうですが、標的が増えることによる明確なメリットが見えにくいです。「2:腐乱ウジ」「3:激臭乱舞」「4:羽虫の嵐」の使い手ならば嬉しいかもしれません。逆に下ボックスは、どちらかと言うと、真価は下ボックスの攻撃値2倍かもしれませんね。
「9:大量絶滅(94)」これは「7:毒素散布」の項でも語りましたが、プレイグヘラルドを神たらしめるカードですね。上ボックスの全仲間と全敵を標的とする呪い&流血は、ちょっと意味不明ですが、下ボックスの毒の全敵に2ダメージ、さらに風エレメントと闇エレメントを消費すれば、それぞれ1ダメージずつ加算されるは、強すぎると言っても過言ではありません。事前の毒付与とエレメント充填が前提となりますが、下ボックスだけで全敵に4ダメージも与えられるなんて、常軌を逸しています。愛しています。
「9:群れの変容(29)」もう片方の「大量絶滅」が好きすぎて、こちらは視界に入ってこないんですけれど、2人プレイ用のときのカードですかね。上ボックスの攻撃4射程3標的3呪いは、強いは強いですけれど、喪失してしまうのが最大の難点ですよね。下ボックスは3人~4人プレイが前提になりますが、ちょっと機能する場面が想像できません……。

総論

 4人プレイで支援に徹するときは、広範囲や全敵を相手に、弱い攻撃を与えつつ、毒や呪い、足止めに錯乱といった各種デバフを張り、2人プレイで複数の役割をこなさなければならないときは防御を高めて敵の攻撃を引き受けたり、味方を治癒したり、遠距離で殴ったり
 最前線での活躍は難しいけれど、中堅に求められる能力を、幅広く抑えており、あらゆるシーンにおいてパーティを支える縁の下の力持ちのようなキャラクターです

終わりに

 と言うわけで、第3回はプレイグヘラルドでした。
 次回は、少し先になるかもしれませんが、サモナーの予定です。

【6月3日追記】改定による弱体化について

▽触手骸骨キャラクター
初版ではかなり強すぎたので、英語版・改定第2版で全体的に弱める調整が入っていました。この調整は、残念ながら国際同時印刷である第4版には反映されていませんでした。調整後のデータは、このページの下の方にある、対応するキャラクターの項目からダウンロードできます。

https://arclightgames.jp/specialcontents/gloomhaven/CPHGH01JP_eratta2020528.html

 と言うわけで、プレイグヘラルドを弱体化する……あるいは、デザイナーが想定している最新の適正難易度に再設定する画像データが配布されています。計8枚のカードに対して、射程が縮まったり、攻撃値が下がったりなどの修正が施されています。
 本記事においては、修正前の、つまり強かった初版時点での能力を元に記載していると認識いただければ幸いです。