2003-09-28から1日間の記事一覧
・大きな物語の凋落とその補填(ほてん)としての虚構 大塚英志の『物語消費論』が書かれたのは80年代末であり、当時はまだ『機動戦士ガンダム』のように、作品から世界観や歴史観を見出すことが一般的だった。 ・イデオロギーから虚構へ 50年代までは文…
・『物語消費論』 大塚英志著『物語消費論』の引用に終始している。要点をまとめる。 第1点、同種の無数の商品を消費させることで、〈大きな物語〉に近づけると消費者に信じ込ませる。第2点、消費者はドラマの1話分を消費することで、〈大きな物語〉に近…
・シミュラークルの増殖 第1章において証明した、オタク系文化とポストモダンの社会構造に関係があるのは氏の主張は新しいわけではないようだ。その理由として「二次創作」と「大きな物語」の二点が挙げられている。 二次創作とは正に、ボードリヤールが指…