雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

視点

A「貴方は幽霊を信じますか?」
B「見たことがないので、信じていません」
A「実は私、霊感少女なんです。幽霊、そこにいるんですが、見えますか?」
B「見えません。貴方、嘘吐きですね」


 自称霊感少女の言うことはちょっと怪しいですが、高名なお坊さんであったりしたら、見えてなくても信じていいかなと思います。
 まあ、幽霊の話はわりとどうでもいいんですが。人によって見えるものが違うのは当然のことです。例えば、テキストエディタを使ってこの文章を打っている自分と、ブラウザを使ってこの文章を読んでいる読者とでは見えているものが違っているわけです。つまりは視点の問題ですね。霊能力者の視点を持っていれば、幽霊が見えるし、そうでなかったら幽霊は見えない。外国人の視点を持っていれば、日本人の習慣は奇異に見えるだろうし、老人の視点を持っていれば、若者の言動は不可解に見えるかもしれません。
 もう少し学問っぽく言えば、日本人の見る“犬”と、アメリカ人の見る“dog”と、乙一著『GOTH』における“四本足の臭い生き物”は、全くの別物であると言うことです。種族的に似た視点を持つことは可能だけれど、特定の誰かと全く同じ視点を持つことは不可能である、と。これは別段、自分がそう思っているとかそういうのではなく常識だと思います。構造主義……と言うんでしたっけ? 日本では1960年代に流行った物だと聞いています。


……なんてことを、B'zの『今夜月の見える丘に』を聞きながら思いました。
 例えばどうにかして君の中入っていって。その目から僕を覗いたら、色んなことちょっとはわかるかも。