雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

quarter mo@n クォータームーン

「わたしの Huckleberyy friend」謎の走り書きを残して女子中学生ふたりが投身自殺を図った。その一週間後には同じ中学の女性教師が、そのさらに数日後には四人の中学生が自殺をひとりが殺される。八人の死体の傍には、必ず謎の走り書きが残されていた。月の周期ごとに繰り返される自殺&他殺の理由は――?
 警視庁からお目付け役として派遣された女警部補と、叩き上げの巡査部長がコンビを組んで事件解決に奔走するというストーリィ。ほとんどの謎は序盤のうちに解き明かされてしまい、中盤以降は暴走する中学生たちとマスコミを、警察がどう抑えつけるかになってくる。角川ホラー文庫から出ているのだけれどホラーではなく、ミステリでもサスペンスでもない。筆致が気にいれば楽しく読めるかもしれないが、あまり掘り下げられていない人物でいつまでも話を繋げているため、冗長に感じた。子どもたちは最後まで主体性を持たず、大人たちもまた投げやりで打算的だった。もう少し後味をよくしても、良かったのではないだろうか。(角川ホラー文庫