雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

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最後の夏に見上げた空は (電撃文庫)

最後の夏に見上げた空は (電撃文庫)

 第4回電撃hp短編小説賞の最終選考に残り、そこから連作短編でデビュー。あとがきを見る限りでは、本書と応募作はタイトルと世界観だけが共通しているらしいので、そのままではデビューさせられず、編集の手が入ったと言うことだろう。
 舞台は戦争に投入させられるはずだった「遺伝子強化兵」という、17歳の夏までしか生きられない学生たちが生活する学園。線の細いイラストと相まって終末感が演出されているが、『ウィザーズ・ブレイン』や『アンダー・ラグ・ロッキング』と比較すると弱い。全体に世界観は悪くないが、感動物としてもキャラ物としても弱く今ひとつ。しかし、三巻まで出たところを見ると、上達しているのかもしれない。