ゲームマーケット2015大阪の前日は、カワサキさん主催の前日ゲーム会に参加することに。
昨夜は遅くまで遊んでしまったので慌ただしく起床し、シャワーを済ませ、寝ぼけ眼のけがわさんを覚醒させるためにネスカフェ ドルチェ グストでコーヒーを入れます。一杯のコーヒーから、けがわさんの朝はスタートするとのことです。
パラゴ
前日ゲーム会で遊び始めるのが待ちきれず、新幹線の中で2人用アブストラクトを遊ぶことに。
こんなこともあろうかと、比較的、混雑度が低いであろう端っこの車両の、最前列のA席とC席を抑えておいたのです。
先に遊んだのは『パラゴ』。たった1種類のタイルを交互に置いていって、先に自分の色を相手に囲ませて、閉鎖させることに成功させたら勝利です。
これは面白いですね。カナイ製作所さんの『ラブレター』以降、どこまでコンポーネントを減らせるか、みたいな勝負が繰り広げられていますが、これは、タイル1種類で、かなりゲームになっています。と言うか、傑作です。シンプルながら、何度も遊べます。
カラニッシュ
続いては、ネスターゲームズ(通称:土嚢ゲー)からの一作。
上手いこと陣取りしつつ、相手を攻撃する……と言うか抑える要素が面白いです。新大阪駅が近づいてきて焦るけがわさんを煽りに煽って、なんとか勝利を掴みました。我ながらせこいです。
狸神家の一族
(インスト:5分、プレイ時間:25分)
ゲームストア・バネストさんの新作です。
この前日ゲーム会は、ゲームマーケット新作を広める会でもあるので、名古屋勢として、バネストさんの新作は卓を立てねば! と言うわけで『狸神家の一族』を出しました。
が、ルールも読んでなかったので、読むところから始めなければと思っていたら、円卓Pが颯爽と現れて「ルール知ってますよ」イケメンでした。
箱のサイズからも、ある程度は察せられましたが30分で終わる、軽めのゲームでした。上がり方によっては、全員が失点を受けずに終わる完全ゲームが成立してしまうため、けがわさんは納得していない様子でしたが、カード交換の仕方など興味深い要素はあったと思います。
(けがわさん0、円卓P 1、さわやかエロだんしゃくさん1、秋山1、あきたけさん2)
オロンゴ
(インスト:10分、プレイ時間:45分)
続いては、けがわさんが最近、必ず持ち歩いているクニツィアの『オロンゴ』を。
大阪で知らないひとはモグリと呼ばれるTTBさんと、浅く潜れ! で知られるやおきんさんと一緒に遊ばせていただきます。いやはや、TTBさんのツッコミは苛烈でしたね。『オロンゴ』よりTTBさんの方が面白かったです。
ゲームとしては、面白い部類に入ると思います。全体的に懐かしい感が漂い、新しいゲームのはずなんですが、古き良きドイツゲームといった風格です。また、競りと陣取りの組み合わせは珍しいですね。
ドイツゲームを俯瞰した時、そこには、トップ叩き問題があるように思います。つまり、プレイヤ同士で連携して、その時点で最も点数を稼いでいるひとを攻撃しにいかないと、ゲームとして成立しないという問題です。いや、成立しないは言い過ぎかもしれません。でも、ある程度、2位以下で協調して動き回らないと、1位の独走を許してしまい、1位の勝利を確固たるものにしてしまうことがあるのです。あるいは、ゲームによっては2位以下が、1位を叩くことを前提にバランスを取った物もあるかもしれません。
トップ叩き問題に対するひとつの解として、勝利点の隠蔽があります。たとえば「自分だけのボーナス」などが、それに当てはまります。あるいはついたてを用意して「勝利点を隠して分かりにくく」するなど。これによってトップの存在をあいまいにして、攻撃を和らげる効果があるように思います。この後の展開として、さらなる隠蔽や、箱庭などが出てくるのですが、『オロンゴ』は、ちょうどボードゲームがトップ叩き問題に対する解決として、この辺りを歩いていた頃を思わせました。
新しいのだけれど、何故か懐かしく感じる。90年代から00年代のゲームが好きな方にはうってつけだと思います。
(けがわさん6、やおきんさん4、TTBさん3、秋山3)