雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

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ブルームーンが好きという話をさせてください


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 たまには、ダラダラと好きなゲームの話でもさせてください。
 今日のお題はライナー・クニツィアの『ブルームーン』および『ブルームーン・レジェンド』です。
 さあ、張り切って参りましょう。

『ブルームーン』とは

 まずは、ここから始めましょう。
『ブルームーン』は2004年にライナー・クニツィアが発表した、2人対戦型のカードゲームです。ヴァルカとホークスという2種類の基本デッキが含まれていて、プレイヤはいずれか片方のデッキを手に、戦うことになります。
『マジック:ザ・ギャザリング』や『遊戯王OCG』などとは異なり、最初からデッキは構築されており、追加で他のセットを購入する必要はありません。あまり流行っているようには感じませんが、リビングカードゲームというジャンルのゲームだそうです。

9つの種族

『ブルームーン』の発売後、相次いで拡張がリリースされました。
 各拡張には、ミミックスやフリットなど、まったく新しい基本デッキが含まれており、新たな種族が発表される度に、プレイヤは選択できる種族が増えていきました。
 聞くところによると、クニツィアは最初から9種族で完結することを想定していたらしく、9の種族が出揃ったところでブルームーンシリーズは完結したことになります
 TCGですと、次から次へと新しいカードが出てきて、新たに強いカードが発表されると、以前は強かったカードが相対的に弱くなったり、古くなったりしますが『ブルームーン』の場合は、最初から9種族が前提というデザインだったので、新たな種族が発表されても、最初のヴァルカとホークスが弱体化することはありませんでした。

『ブルームーン・レジェンド』の発売

 2014年──10周年を記念して、と言うことでしょうか──9の構築済み基本デッキをすべて含むパッケージ商品『ブルームーン・レジェンド』が発売されました。これによってプレイヤは、ちまちまと『ブルームーン』の各種族を買い集める必要がなくなり、『ブルームーン・レジェンド』をひとつ買えば、この世界観が余すところなく楽しめるようになりました。
 さらに『レジェンド』には、カスタムプレイ用の特殊カードも含まれており、基本デッキ同士の戦いに飽きたら、自在にデッキを構築し、簡易的なTCGのように遊ぶという楽しみ方もあり、作品としての幅を広げました。

非対称のデッキ

『ブルームーン』の大きな特徴のひとつに、各基本デッキが非対称であることが挙げられるでしょう。
 ここで言う非対称とは、内容が異なると言うことです。
 炎の攻撃に特化したヴァルカという種族がいれば、大地の攻撃に特化したテラがいて、キャラクタは弱いけれど豊富なサポートカードで戦力を底上げできるホークスがいてと、種族によってデッキに含まれるカードの内容は異なります
 当然、有利不利があります
 ある特定の種族は、ある特定の種族に対しては、どこまでも苦戦を強いられることになりますが、他のある種族に対しては、終始、優位にゲームを進められたりします。

大会ルールの妙

『ブルームーン・レジェンド』の訳者にして、日本選手権の司会のけがわさんが考案された大会ルールは『ブルームーン』を楽しむ上で、非常に効果的です。
 各プレイヤは、それぞれ種族デッキを手にまずは戦うのですが、一戦を交えた後、お互いにデッキを交換して、もう一度、戦うのです。そうして、デッキを交換しつつ勝負した2回の合計得点で優劣を競います
 大会ルールとして公平性が高いことに加え、このルールでは種族間の有利不利を強く意識する必要があるのが興味深いです。たとえばAとBという相性互角の種族間で戦うときは、あまり深いことは考えずに、ただ殴り合えばいいだけですが、有利不利のある種族間で戦うときは、有利なときは大きく勝ち、不利なときは損害を抑えて負けることが立派な戦術になります
 特に、自分が不利なとき、どうすれば被害を最小限にできるかを考えるのが、ゲームとして楽しいです。

研究による戦術の推移

 これは聞いた話ですが、元々、アクアという種族は9種族のなかでは、最弱だと言われていたそうです。確かに、秋山も初めてアクアに触れたとき、そのあまりのピーキーさと言うか、不自由さに驚きました。そして、クニツィアがブルームーンにアクアを入れたのは、大人が子どもと戦うときに、しぜんと手心を加えられるように入れたのではないか、そう邪推したりもしました。
 しかし、ブルームーン日本選手権において、複数回優勝している伊東さんが、得意としている種族がアクアであると知り、その戦い方を見たときに衝撃を覚えました。なるほど、こう使えば良かったのか! と、目からウロコでした。
 以後、アクアは好んで使うようになりましたが、最弱どころか作戦が決まれば圧勝することだってできる強い種族であることを、身でもって感じました。
 現在、伊東さんのアクアの使い方は、ブルームーンプレイヤの間では、広く知られており、研究が進んだことで種族の強さが変わったことを感じます。

非対称の有利不利を見極めたい

 前述の通り『ブルームーン』には、ぜんぶで9の種族があります。
 2人用ゲームですので、種族同士の戦いという観点では、同種族対決も含めると45パターンの組み合わせがあることになります。ブルームーンプレイヤの間では、この種族とこの種族とでは、だいたいこちらの方が有利。みたいな見当はありますが、まだまだ議論の余地があるように思われます。
 統計を取りたい。
 という気持ちがあります。
 形式は、まだ考えている最中ですが、なんとかして広くデータを収集して、種族間の有利不利を、数字で可視化できたら面白いなと感じる次第です

ブルームーンの最奥へ

 冒頭に記した通り『ブルームーン・レジェンド』には、カスタムプレイ用の特殊カードが含まれています。
 秋山も、心情的には、まだまだ初心者で、これらの特殊カードをデッキに入れたり、デッキ構築するには至っていませんが、いずれこの領域も楽しんでみたいと考えています。
 そのためには、まず基本ルールを嗜めるプレイヤの増加、つまり人口の底上げが不可欠だと思うので、それを狙ってこの記事を書いた。というのもあります。

終わりに

 と言うわけで、クニツィアの『ブルームーン』および『ブルームーン・レジェンド』についてでした。
 いつでも喜んでインストさせていただきますので、遊んでみたい方は、どうぞお気軽にお声掛けください。