雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

終わりのクロニクルより、

 佐山は思う。何だ今の長い独り言は、と。
 ……昔、独りだったときはもっと自分を断ち切っていただろう。
「弱くなった」
 佐山はつぶやいた。楽しげに、
「私は弱くなってしまったよ、新庄君。君と会って、君と生活して弱くなった。君に気付かれぬ、……否、君がそれに気付こうとしていないだけでね」

 なんてリアリティだと思わず苦悶の声をあげた。
 この文脈で、楽しげに呟けるものなのか。格好つける必要のない、本物は恐ろしいぜ。