ネロ祭かと思いきや、急遽、始まった『Fate/Zero』のコラボ復刻『Fate/Accel Zero Order LAP2』最高でしたね。
まだ『Fate』と言えば『Fate/stay night』だった頃のことを思い出しながら、楽しく遊びました。
ケイネスを無傷で本国へ送り届けるロード・エルメロイ2世
ケイネス「……ああ、最後にひとつだけ。君は私の書斎で恋文の下書きを見つけたと言っていたな」
エルメロイ「……? はい。それが何か?」
ケイネス「この私がそんな迂闊なものを残したまま、他人の手で部屋を漁らせるなど、断じてあり得ぬ話だ」
ケイネス「思うに、未来の君が検めた私の書斎というのは……主がついに戻らなかった部屋なのではないか?」
マシュ「……」
Dr.ロマン「……」
エルメロイ「……はい。仰せの通りです」
ケイネス「ふむ。その一点についてだけは、礼を言っておくべきなのだろう」
エルメロイ「……勿体ないお言葉、恐縮です。我が昔日の師。私が目指したロード。偉大なるエルメロイ」
ここはね、もう思わず感動で震えました。
そして、ここからの……!
Dr,ロマン「カルデアスはタイムマシンなどではないし、君たちもまたその時間における未来人という訳じゃない」
Dr.ロマン「この特異点は焼却された歴史の中にたまたま浮かび上がった泡のようなもの、ごく限られた領域でしかない」
Dr.ロマン「出現の原因となった異変が解消されれば消えてしまう……実際の歴史とはまったく無縁な夢のようなものだ」
エルメロイ「……。」
Dr.ロマン「故にキミがどんなに骨を折ろうと、実際の歴史が改編できる訳ではない」
Dr.ロマン「たとえこの場で誰かを救済したとしても、その救いはこの場かぎりのものだ」
Dr.ロマン「もといたキミの時間軸においては、死者は死者のまま、悲劇は悲劇として確定したままだ」
Dr.ロマン「レイシフトで過去に干渉することは、理論上不可能なんだ。キミの行いは……すべて無意味なんだぞ?」
これには、思わず頷いてしまいました。
確かにロマンの言う通りです。
エルメロイのやっている行いは、まったくの無駄!
これに対して、エルメロイが、どう答えるかと思いきや……、
かっこよすぎやろ、エルメロイ。
征服王VS最新の臣下
イスカンダル「まあ四の五の言っても貴様だって好きだろ? ゲーム」
エルメロイ「……な……」
イスカンダル「何を背負い、何を賭するにせよ、挑むとなれば楽しまずして何のための人生か」
イスカンダル「もっと熱くなれよ、策士。その賭け金に我が覇道も積んでやる。さあ、勝負だ」
エルメロイ「そこまでして……私が、矛を交えるに値する相手だと?」
イスカンダル「応さ、貴様がいったいどういう出自で、余とどんな縁故があるのかまでは知らぬがな」
イスカンダル「いま余の目の前にいる男は、ぜひとも制覇せねば気が済まぬ猛者である」
いやあ、グッと来ますねー。
ほんと。
これは彼にとって最高の褒め言葉じゃないでしょうか。
思わずね、笑ってしまうのも分かりますよ。
抑止力のサーヴァント、アサシンその正体
な、な、な、なんだってー!?
いやはや、けっこう本気でビックリしました。
もう完全に衛宮士郎だと思っていたので、まさか衛宮切嗣の方だったとは。
そう考えると、アイリスフィールとのやりとりもすべて納得です。いやはや、まったくもって因果な男ですね、切嗣。
アンリマユ「最後まで『正義の味方』を辞められなかったばっかりに、死んだ後まで止まれずに、抑止力なんて装置の歯車だ」
アンリマユ「これが負け犬じゃなくて何だってのさ?」
アサシン?「こうなるべくして生きて、至った場所だ。悔いはない。だが僕と貴様が同類というのは認めよう」
アサシン?「貴様は世界を呪い続け、僕は救い続ける。お互いにそういう機能だけを備えた装置。ただそれだけのことだ」
アンリマユ「──(ニタリ)」
アンリマユ「OK。それを断言するようなのが相手なら、オレも敬意を表さなくっちゃあなあ」
アンリマユ「呪いと救いが噛み合ったなら、後はもうこれしかない。お互い一番得意で、お似合いの求愛行為だ」
くぅ~、この展開! この語句選択!
実にFate的で、実に虚淵玄的で痺れます。
終わりに
今回のイベントは、ほんとうにストーリーを堪能しました。
シナリオライターが虚淵玄本人なので、違和感がまったくありませんでしたし、もう次が気になって気になって仕方がない、最初から最後まで堪能しまくりました。