雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

ガリレオの1話と2話を観ました

 妹に勧められて東野圭吾原作『探偵ガリレオ』をドラマ化したものガリレオの第1話「燃える」と第2話「離脱る」を観ました。面白かったです。
 ドラマ……に限らずテレビや映画を観る習慣がないので、俳優に関する知識は皆無です。福山雅治柴咲コウも初めて見ました*1。原作はシリーズ3作目の『容疑者Xの献身』しか読んでいませんが、観始めたときは湯川学役の福山雅治に、やや違和感を抱きました。ちょっと女性に人気がありすぎ&常識がなさすぎるように感じましたが、見ているうちに湯川学というキャラクタのコンセプトが分かり、福山雅治はそれをうまく体現しているなと感嘆しました。一方の柴咲コウには、それほど魅力を覚えませんでした。作中に登場する多くの脇役と同じようにイケメンになびかない態度は好印象でしたが、刑事としては常識に欠けるかなと思わないでもないです。
 福山雅治の演技を見ていて思ったのですが、森博嗣の『S&M』シリーズのドラマ化も不可能ではなさそうですね。犀川創平というキャラクタを、ドラマ風に仕立て上げると、今回の福山雅治のような感じになるのではないでしょうか。ビジュアル的にも納得できます。西之園萌絵役は誰がいいですかね。
 以下、ネタバレ。
 内容に関しては、原作がいいのか脚本がいいのか分かりませんが見所が多かったように思います。第1話の「燃える」は犯人らしき男性が最初に登場することで倒叙形式をなしていますが、『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』に代表される倒叙物のドラマとは異なりハウダニットが主眼になっていなかったところが非常に素晴らしいと思います。殺害方法でもなく犯行動機でもなく殺意の証明を、物理トリックの実証を用いて行う手腕には鳥肌が立ちました。あの、物理トリックを実際に作ってしまうのもドラマならではですね。圧巻でした。
 第2話の「離脱る」は第1話と比較すると地味な話ですけれど、恐らくこちらの方がこのシリーズの本質を表現しているように感じられました。幽体離脱というおおよそ現実的でも論理的でも物理的でもない現象に対して、真っ向から挑み、物理トリックという現実を叩きつける様は快感でした。やはり物理トリックは少しぐらい現実味が薄いくらいが迫力があってちょうどいいですね。事件としては容疑者のアリバイを証明することにほぼ全編が使われていますが、最後の最後で真犯人の情報がもたらされます。これは多分、原作にはなかった演出なのではないでしょうか。このシーンによってまとまりはよくなりますけれど、キレ味は落ちたなと感じました。
 来週の放映も楽しみです。機会があれば原作も読みます。

探偵ガリレオ (文春文庫)

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*1:柴咲コウはなんとなく顔に見覚えがありましたが、はっきりと認識したのは初めてです。