雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

二人の対象的な探偵が活躍する冒険活劇、ここに推参

雲上都市の大冒険

雲上都市の大冒険

 遅ればせながら読みました、第17回鮎川哲也賞を受賞した山口芳宏『雲上都市の大冒険』。ちなみに同賞に応募して佳作入選したのが似鳥鶏『理由あって冬に出る』です。肉体派の探偵と頭脳派の探偵が登場するのですが、後者のキャラが面白いのですよ。調査したり、推理したりするたびにガチャガチャと左腕の義手を付け替えるのです。JDCだったら義手探偵とか名乗ってますね。面白かったです。以下、感想抜粋。全文はこちら

 読んでいて心地よい、楽しい読書ができた。探偵助手を務めることになった主人公が語り手なのだが、彼の視点によって描かれる二人の探偵が妙に滑稽であると同時に、意外に格好良いのだ。

 以下、この本を読んだ他のひとの感想。

 ガジェットを多く使った小説で、トリック等には無理があるうえ、省ける箇所も多々あるのでプロには受けが悪かろうと思った。しかし、筆には勢いがあり、名文ではないと思うものの読んでいて心地よい。

http://d.hatena.ne.jp/Wanderer/20071023

 まず何が楽しいってやはりキャラクターでしょう。二人の名探偵と聞くと麻耶雄嵩の『翼ある闇』を思い出したりもするが、本書の二人はもっと役割分担がきっちりしていて、しかも二人ともとびっきりのアホ。二人とも決めるとこは決めるあたりもなんだかほほえましくて、彼らの一挙手一投足から目が離せなかった。

http://d.hatena.ne.jp/architect/20071115/p1