- 作者: 山口芳宏
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
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読んでいて心地よい、楽しい読書ができた。探偵助手を務めることになった主人公が語り手なのだが、彼の視点によって描かれる二人の探偵が妙に滑稽であると同時に、意外に格好良いのだ。
以下、この本を読んだ他のひとの感想。
ガジェットを多く使った小説で、トリック等には無理があるうえ、省ける箇所も多々あるのでプロには受けが悪かろうと思った。しかし、筆には勢いがあり、名文ではないと思うものの読んでいて心地よい。
http://d.hatena.ne.jp/Wanderer/20071023
まず何が楽しいってやはりキャラクターでしょう。二人の名探偵と聞くと麻耶雄嵩の『翼ある闇』を思い出したりもするが、本書の二人はもっと役割分担がきっちりしていて、しかも二人ともとびっきりのアホ。二人とも決めるとこは決めるあたりもなんだかほほえましくて、彼らの一挙手一投足から目が離せなかった。
http://d.hatena.ne.jp/architect/20071115/p1