雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

リッチー宅ボドゲ会20110709

 メンバーはリッチーこと言村律広と、たっきゅんことtakumiで、久々に積みゲーを崩す会でした。
 完全に物入れの肥やし以外の何物でもなくなっていたボドゲを起動させて、その面白さを見極めることが出来て良かったです。ただ、かなりの長時間に亘り、プレイし続けたので、終盤はだいぶ集中力が切れていて、なんだか違う面白さがあったような気もしますが、すべては夏の夜の夢……。

R


 カナイ製作所さんのゲームマーケット新作。たっきゅんが安定の遅刻力を発揮したので、リッチーとふたりで軽く肩慣らしをすることに。
「いっせーのーせっ♪」でカードを1枚プレイし、より高い数字を出したひとが勝利する。というか、数字比べをするだけの、極めてかんたんなルール。しかし、各カードは多様な効果を持っており、例えば暗殺者であれば数字の高低を逆転させ、将軍であれば次にプレイするカードの攻撃力を+2させたりします。ゲームの肝は姫というカードです。数字上は最弱だけれど、数字上最悪の王子にぶつけることが出来たときにだけ、ゲームに勝利することができます。仮に8本勝負の内の7回まで負けたとしても、最後の王子を姫で破ることが出来れば逆転勝利できます。
 とりあえず2回やってから、オプションルールの「J:ルーザー」と「P:プリンセスアタック」を試みました。「J」は相手に通常ルールでの勝利条件を満たさせることが勝利条件、つまり敗北したら勝つというミゼールです。「P」はゲーム開始時に手札の王子と姫とを交換し、片方が王子2枚、片方が姫2枚でプレイするルールです。
 このゲームはシンプルなので、けっこう色々なひとと遊んでいますが、オプションルールを試したのは初めてです。「P」の方は、わりあい面白かったですね。通常のゲーム以上に「いかにして王子をさりげなく出すか」「いかにして姫を王子にぶつけるか」の駆け引きの比重が重くなっているように感じました。が、最初に5秒考えて、初手で姫を出したら、リッチーも初手で王子を出してきたので、あっさり勝ってしまいましたが。
 他に試してみたい面白いオプションは、B、C、I、L、U*1

名前 1回戦 2回戦 3回戦*2 4回戦*3
リッチー 7 0 3 0
あきやま 3 3 4 1

ヴォーパルス


 I was gameさんのゲームマーケット新作。たっきゅんが加わって、ここからは3人プレイです。
 ボドゲ崩しが主目的ではありますが、確実に面白いゲームからスタートを切りたいという思いがあって、まずは安心のVorpalsを選択。3回ほどプレイしました。

名前 1回戦 2回戦 3回戦
あきやま 33 31 31
リッチー 29 29 31
たくみ 13 20 29

先頭走者


 自転車レースをカードゲーム化したもの。
 たっきゅんが『弱虫ペダル』の愛読者であるらしく、色々とテクニカルタームを口にして、実際の自転車レースが、いかに、このゲームで表現されているか説明していましたが、よく分からなかったので、概ね聞き流しました。
 ゲームは、手札から時速の書かれたカードをプレイして、その数値と先頭走者の数値を比較しながら進めていきます。全プレイヤのなかで最速ならば、先頭走者として悠々と走られますし、先頭走者より、ちょっと遅い程度なら、その後ろぴったりに付いて行っていますが、時速3キロ以上遅ければ、その分、先頭走者に遅れてしまっているとして、1分遅れマーカーを受け取ることになります。
 ゲームは、いかに先頭走者であり続け、他のひと差をつけていくかなんですが、基本的にはカード運のゲームでした。まあ、中盤のあたりは、各自、弱いカードを処分して、終盤に向けて、温存しておいた速いカードを連続して出して、差をつけるというあたりは、いかにも「それっぽい」感じはしましたが。
 気軽に楽しむという意味では、まあ、悪くなかったかもしれません。

名前 結果
リッチー 0
あきやま -3
たくみ -5

マクロバー


 先頭走者で、少し息を抜いたので、重量級を思しき『マクロバー』を選択。
 氏族の長として、自分の邸宅に戦士やバグパイプ吹き、僧侶を招き、領土にて牛を飼ったり、砦や修道院を建てたりして、勝利点を稼いでいくのが目的です。
 やたら処理が煩雑で、そのわりにダイナミックな展開がなく、堅実に点数を稼いだプレイヤが、そのまま勝利するという起伏に欠けるゲームでした。面白いなと感じたのは、マーカーの扱いですかね。毎ターン、巾着袋からマーカーを6個取り出して、その6個の内4個までを使って領土を増やしたり、邸宅に招いたり、領土に配置したりできるのですが、何をするかによってマーカーが持つ役割が異なるのです。例えば、青マーカーを領土に配置したならば、それは砦となりますが、邸宅に招いたならば、戦闘時に消費することで、1戦闘力を加算してくれるバグパイプ吹きになります。そして、その青マーカーを、いずれの使い方をしたとしても、各ラウンド終了時の点数計算時においては、単純に自分のボード上にある青マーカーの数に応じて、点数計算がなされるのです。
 平たく言うと、1つのマーカーに複数の役割を持たせ、プレイヤの選択の幅を広げつつ、点数計算の煩雑さを抑えるために、その際だけは色で仕分けさせているわけです。このデザインは、ちょっといいなと感じました。
 ルールが分かったところで、もう一回やってもいいかなと思いましたが、たっきゅんには不評だった様子で1回だけ。マーカーによって点数計算が異なるので、複数ある勝ち筋のどれに定めるかが戦略の要になりそうです。

名前 結果
リッチー 24
あきやま 34
たくみ 21

密使


『マクロバー』が若干微妙だったので、ルールを読んで「ん、面白そう」と思った『密使』を選択。
 将軍や婦人、外交官などの外見をした密使を飛ばし、最初に皇帝の元に書状を届けることに成功したプレイヤが勝利。各密使は、何故か宿屋が満室になるまで、その宿屋に腰を落ち着けてしまい出発することをせず、逆に、重い腰をあげて出発した際、次の村にある宿屋が満室なら、さらにその次の村へ向かうという、ふしぎな特性を持っています。この特性を駆使し、書状を届けるのがポイントのゲーム。
 1回目は全員、手探りだったので、なんとなく漫然と進めてしまいましたが、2回目は、ある程度、慣れてきたので、お互いにお互いの道を邪魔するように、しかし、自分の道は確保しつつ、いやらしくタイルを置き合ったりしました。まあ、面白かったんじゃないでしょうか。箱も小さくまとまっていますし、嫌いじゃありません。

名前 1回目 2回目
リッチー ×
あきやま ×
たくみ × ×

アクアダクト


『密使』のアブストラクト度が高かったので、少し気軽に出来そうなの。そう、思って『アクアダクト』です。
 20面ダイスを振って、出た区画に家を建てて、建てた家に水路を伸ばして、最も多くの水路の通っている家を所有しているプレイヤが勝利
 シンプルながら、水源の数も水路の数も限られているので、どこまで欲張って家を建てて、どのタイミングで水を伸ばし始めるかがゲームのポイント。1回目のプレイでは、勝手が分からず「とにかく家をいっぱい建てて、後から一気に水を引けば良かろう」と思っていたら、途中で全然、水路の数が足りないことが分かり、さらに、リッチーやたっきゅんに水路をどんどん伸ばされてしまい、秋山の持つ家まで届けることが出来ず、全然、点数が伸ばせませんでした。
 2回目は、1回目の教訓を活かすべく、ダイスの振り直しを駆使し、狙った区画に家を建て、タイミングを見計らい、一気に水路を伸ばしつつ、さらに他のプレイヤが狙っている水路に横槍を入れたり、徹底的に邪魔しまくりました。それでも、ダイス運に恵まれた、たっきゅんに追いつかれるところで危なかったです。まあ、それなりに楽しめる、悪くないゲームでした。

名前 1回目 2回目
リッチー 25 30
あきやま 19 37
たくみ 27 36

キャプテンクレバー


 いったん食事休憩を入れてから後半戦。
 食べ疲れていたので、少し難易度の低そうな『キャプテンクレバー』を選択。
 集めるべき自分の宝カードを右隣のプレイヤに渡してから、好きな場所に自分の船と自分のコマを配置。ゲームが開始したら、右隣のプレイヤから自分の宝カードを1枚だけ返してもらい、その宝を獲得すべく、船を動かし、自分のコマを他の島へ移動させ宝を獲得、ひとつ獲得したら、新しい宝カードを右隣のプレイヤから渡して貰い、これを繰り返し、最初にすべての宝を獲得したプレイヤが勝利
 子供向けっぽいコンポーネントを見たときから、「それっぽいなあ」と思っていましたが、やはり子供向けっぽいゲームでした。右隣のプレイヤかた与えられるゴールへ向けて、最短ルートを考え、船を動かし、船長を動かすだけのかんたんなお仕事……。敢えて言うなら、左隣のプレイヤが何処へ向かおうとしているか、そのことを当然、自分は知っているので、彼がどのように船を動かすかを予想しながら、自分の船を動かせば、より効率的に進められるかもしれませんが、まあ、そこまで考える必要もないような。なんとなく、消化試合みたいな感じでしたね。

名前 結果
リッチー ×
あきやま
たくみ ×

キャッスル


『キャプテンクレバー』がシンプルに過ぎたので、逆に、少し難易度の高そうなのを選択しようと考え『キャッスル』。
 手札を最初にプレイし終えたプレイヤが勝利。各カードは、中庭、城壁、塔と配置可能な場所が異なっていて、さらに配置時の効果も十枚十色。カード毎の効果を見極めながら、プレイしていくのが肝要。
 これは、いかにも良くないゲームですね。カードが多様過ぎるので、全プレイヤが、カード編成を正確に理解しないと作戦が立てにくいですし、多様なカードの効果もバラつきがあって「これ、ほんとうに必要なのかしら」と首を傾げることしきり。
 複数回、プレイして、カードの特性にある程度、通じることができれば、それなりに面白くプレイできそうな気もしますが、そうするだけの価値が果たしてあるかどうか問題。がんばって、日本語化したんだけどなあ……。

名前 結果
リッチー 0
あきやま 2
たくみ 3

ゼロの恐怖


 まだ、箱入りのボードゲームは、幾つか残っていましたが、ルールを読んで、インストして、プレイに着手するだけの元気がなくなってしまったので、ここから先はカードゲーム祭りです。
 真っ先に取り上げたのは、ルールがいかにもシンプルそうな『ゼロの恐怖』。
 これは面白かったですね。
 シンプルなトリック・テイキングなのですが、点数計算が巧みです。スタートプレイヤから順番に手札をプレイしていって、最も高い数値を出したプレイヤが、プレイされたカードを総取りするのですが、獲得したカードは色毎に分けて、自分の前に並べていきます。このとき、いちばん上にあるカードだけが得点としてカウントされます。従って、序盤、どんなにトリックを取って、目の前に高い点数のカードを並べても、終盤、うっかり勝ってしまい、他のひとが出したゼロのカードを取ってしまうと、自分の点数を下げることになってしまうわけです。
 どのタイミングで仕掛けるのか、或いはどのタイミングで差し込むのか。その見極めがゲームのポイントですかね。インスト2分、ゲーム3分の5分ゲーという、時間調整に最適なのも悪くないです。

名前 1回戦 2回戦 3回戦
リッチー 32 50 28
あきやま 22 37 39
たくみ 41 29 32

RRR


 相変わらず空気を読まないことに定評のある、よっちゃんが電話を掛けてきて、たっきゅんが長電話し始めたので、辟易したリッチーとふたりで暇潰しに『RRR』で対戦。
 いい感じに勝ったり負けたりしました。

名前 1回戦 2回戦
リッチー 2 5
あきやま 7 4

メガスター


 緑大好きフリードマンフリーゼによるカードゲーム。
 フリーゼなのだから、凝ったゲームであろうと思ったら、ルールが意味不明過ぎて涙目でしたが、難度か行き来しつつ、理解できたときにピコーンと頭上で豆電球が点くのを感じました。
 果たして上手く説明できるかしら。
 場にはアーティストの人気を示すランキングが出されており、応援したいアーティストのカードをプールにプレイしつつ、マーケットと山札からアーティストのカードを獲得。最終的にランキング上位にいるアーティストのカードを、より多く集めたひとが勝利
……ううむ、意味不明ですね。1度、プレイすれば、直感的に理解できるのですが。
 要は、クニツィアを思わせる投票ゲームです。あるアーティストに集中して投票すれば、そのアーティストの人気は上がるけれども、自分の手札からは少なくなっていくというジレンマがあります。ただ、どちらかというと中盤戦までは消化試合みたいな感じで、いかに最後に、帳尻を合わせるかがポイントみたいな感じでした。

名前 1回戦 2回戦 3回戦
リッチー 42 30 38
あきやま 40 46 49
たくみ 26 37 33

リミット


 これは傑作でした。
 僅か5種類という少ないカードで、よくぞ、ここまで面白いゲームを作ったものです。
 ラウンドの最初に、山札からリミットカードをめくり、場に開示します。リミットカードには、5色のカードを、それぞれ何枚まで出していいかが書かれています。そのカードを凝視してから、手札から1枚カードを伏せて出します。このカードが、リミットカードに記載された上限を、1つだけ持ち上げます。
 スタートプレイヤから順に、5色に塗り分けられたカードを、リミットカードのうえに重ねていきます。リミットを越えたなと思ったら「ダウト」と宣言し、それぞれが1枚ずつ伏せたカードをオープンし、リミットカードのうえに重ねられたカードが、リミットを越えていないか確認します。越えていれば、ダウトを宣言したプレイヤが1点獲得し、リミットを越えてしまっていたプレイヤが−2点の失点札を貰い受けることになります。
……と、これだけのシンプルなゲームなのですが、疲れが蓄積されているため、微妙に記憶力が減退し、伏せ札によるブラフの効果もあって、盛り上がることこの上なし。
 若干、リミットカードが多すぎて、ゲームが間延びする感はありましたが、それでも「いいゲームをやったなあ」と充実感を覚えることができました。良いゲームですね、これは。

名前 結果
リッチー 1
あきやま -1
たくみ -10

カサンドラ


 賭けを前提としたシンプルなカードゲーム。
 親手番のプレイヤは、振るダイスを1つから6つで宣言し、その後、全プレイヤが「ダイスの出る目」を予想して、カードをプレイ。その後、親がダイスを振って、カードを開示して、見事、当てるか最も近い数字のプレイヤがチップを総取りします。
 絵柄がお洒落なので構いませんけれど、これ、ダイスさえあればトランプでも充分に代用可能なので、単独のカードゲームである必要性が皆無ですね……。
 敢えて言うなら『クク』みたいな感じですかね。酒を入れながら、気軽にプレイするのが良いと思います。

名前 結果
リッチー 12
あきやま 16
たくみ 0

ビーバーバンデ


 何故、これを夜明けにプレイしてしまったのだろうか……。
 集中力をギリギリと削られるようなゲームでした。
 手札は存在せず、自分の持ち札は、場に伏せるのですが、ゲーム開始時に4枚の場札の内、両端の2枚だけを、1回だけチラ見することができるだけで、後はプレイ中、特殊カードを使用しない限り、場札は絶対に見ることが出来ないのです。後は、すべて記憶頼り……!
 ゲーム中、3人で「どうして、こんな苦しい思いをせねばならないのか」と呻きながら、プレイしました。これは、もう少し余裕のあるときにプレイせねば……。

名前 1回戦 2回戦 3回戦
リッチー 12 10
あきやま 8 6
たくみ 12 17

キングスプレート


 完全なるチェスもしくは将棋でしたね。
「王手……や、いやっ、チェックメイトであるっ、フゥーハハハ!」
 まあ、それだけでした。
 もう少しルールを読み込んで、他のプレートにも手を出せば、複雑なゲームが味わえたのかもしれませんが、その元気を持てませんでした……。
 まあ、またの機会に。

STOP


 箱を見て「UNOっぽいね」と話し合っていたら、ルールを読んで、まさかのUNOで驚きました。
 まあ、UNOとはちょっと異なるところもあったので、ちょっと変わったUNOを楽しみたいときに活用できる……かな。

名前 結果
リッチー ×
あきやま

*4

おわりに

 というわけで、計16作プレイ。充実の1晩でした。
 比較的、面白かったのは『密使』『アクアダクト』『ゼロの恐怖』『リミット』あたりですかね。面白いゲームが発掘できて良かったです。

*1:特に「めくったカードを公開しないバリエーションを適用。

*2:オプションルール適用:J

*3:オプションルール適用:P

*4:実際には残り手札でマイナス点を計算するのがルールですが、面倒だったので割愛しました。