雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

リッチー宅ゲーム会20111021

 久々に積みゲーを崩す会。
 場所はリッチー宅でした。リッチー、たくみ、秋山の3人で遊ぶ予定でしたが、たっきゅんの起きた時間が13時というわけで、最初はリッチーと秋山の対戦に終始しました。

勝利への道 コンパクト


 2005年ゲーム大賞のノミネート作。
 タイルでボードを作り、ダイスを振りながらコマを進めて行って、タイルを獲得して、最終的に獲得したタイルに書かれた勝利点を足しあわせて競うゲーム。秋山が所有しているのは、タイルの数が減った『コンパクト』です。プレイ人数も減っていますが、その代わり虫の描かれたコマを用いるヴァリエーションが入っています。
 ルールによる、全タイルをランダムに並べてボードを作ることになっていましたが、本家に準じ、マイナス=>ラッキー=>プラス=>マイナスの順に並べてプレイしました。
 計2回プレイしましたが、非常に完成度の高いゲームですね。ただ単にダイスを振ってコマを進めるという、極めて単純なゲームでありながら、先を見越したプレイが要求される、思考力を試されるゲームです。
 ゲームが進んでいくと、どんどんタイルを獲得してしまうので、盤面が狭くなっていき、ゲームが終了に近づいているのが一目で分かるのもデザインの妙と言えましょう。
 今回は1体1でしたが、トータルのコマが多ければ多いほど面白いと思われるので、次は『コンパクト』の最大プレイ人数である4人でやってみたいですし、機会があれば本家の6人プレイも試してみたいです。

カードラビリンス


勝利への道』が大変、面白かったので、引き続き意気揚々と、同じサイズの箱に入った『カードラビリンス』。
『ラビリンス』は秋山が小学校低学年の頃に、狂ったように遊んだゲームで、妹とふたりで1000回くらい遊んでいてもおかしくありません。『カードラビリンス』は『ラビリンス』と似たようなコンポーネントではありますが、プレイ感はまったく異なります。
 毎ラウンド2枚のカードを手に、テーブル上に作られている迷宮を拡張していきます。その際、目当ての宝物へ道が繋がれば、その宝物を獲得したとして、カードを入手することが出来ます。山札が切れた段階で、カードを最も持っているプレイヤが勝利
 ルールを読んだときは「まあ、面白そうかな」と思ったのですが、実際にプレイした結果としては「微妙」の一言ですね。
 2枚のカードと盤面を見比べて、解があれば、正しい場所に置いてカードを獲得、なければ適当な場所に置く。毎ターン、淡々と最適解を探し求めるだけの単純かつ単調な作業で、15ターンほどプレイして、秋山が手元に10枚のカードを持ち、リッチーが3枚ほどで、
運ゲーだね」
「そうだねー」
「やめよっか?」
「そうしよう」
 という会話を交わしてゲームを中断しました。
 多人数でプレイすれば、また異なるプレイ感があるかもしれません。或いは、小学生との遊びには最適かもしれません。

ヘックメック


『カードラビリンス』が微妙だったので、評判の良い、クニツィアのダイスゲーに着手。
 8個のダイスを何度も振って、大きい数字を作って、場に並べられているタイルを獲得していくゲーム。
 これは面白かったですね。大体、ダイスを振るゲームは、途中から熱狂し始めるのですが、これも多分にもれず白熱しました。
 大きい数字を得るには、ある程度、確率を考えながら、狙ってダイスを振らないといけないけれど、あんまり欲張り過ぎるとバーストしてしまう。そのギリギリのラインが、中々に面白かったです。バーストする旅に、場のタイルがどんどん減っていくことにより、ゲームが終息するデザインも素敵です。
 後、地味に良いのはコンポーネントが濡れても問題ない素材で出来ていることですね。これはお酒を飲みながら遊びたいゲームです。

ビリービーバーミニ


『ヘックメック』で、けっこう頭を使ったので、次は、何も考えずプレイできるバランスゲーム。
 最初はルール通りにプレイしようとしたのですが、これ、ルールが果てしなく微妙ですね。判定が微妙ですし、処理も面倒です。1回やってみて、
「もう、交互にプレイしてみて、落とした方が負けでいいんじゃない?」
「そうだね」
 というわけで、ざっくりプレイに切り替えてみたら、案の定、さくさく楽しめて良かったですね。
 でも、まあ、それでも2人でプレイするものではないですね。多人数が集まっていて、次の卓が立つまでの時間調整に最適かもしれません。

バルーンカップ


 いい加減、2〜4人用のゲームを2人でやるのもつらくなってきたので、2人専用ゲームをやろうということで、恐らく対戦ゲームの中では最も面白いであろう『バルーンカップ』を久々にプレイ。
 前回のプレイ感を覚えていたので、より多くのタイルを獲得できる場所を徹底的に攻め、3ラウンド目終了時に、一気にカップを3つ獲得して颯爽勝利
 圧勝してしまいました。ごめんよ、リッチー。

クメル


 電車事故で遠回りしたり、急行に乗って通り過ぎたり、寝過ごしたりしていた、たっきゅんがようやく最寄り駅に到着したというので、最後に『クメル』。
 このゲーム、カード配分といいルールといい、実に考え抜かれていて、洗練されていると思うのですが、どうしてかインストが上手くいかないんですよね。
 びしっと説明して、その後、1回のお試しプレイを経ても、中々、ルールを理解して貰えない。
 一度、分かってもらえれば抜群に面白いと思うのだけれど。

スクイント


 ようやく、たっきゅん登場というわけで、まずは軽く肩慣らしをしようと、コミュニケーション系のゲーム。
 カードを引いて、そこに書かれているお題を、複数のカードを用いて構築するゲーム。
 これは、たっきゅんが凄まじいパワーを発揮しましたね。たっきゅんの作る図形は、とにかく分かりやすく、さらに、こっちが「ああ、これは、ちょっと分かりにくいかも」と思いながら作っても、すぱーん! と当ててくれます。反対にリッチーは、もう何を作ってるかいっこうに分からず、時間切れでお題を開示した後は、
「どうして、このお題で、こんな複雑なことをやろうとしたんだよ」
「これなら、こうして、こうして、こうすれば、ほら、分かりやすい」
「ほんとだ! これならすぐに分かる!!」
 みたいな感じでした。
 そんなリッチーの、いちばんの頑張りアートを撮影してみました。さすがに分かりますよね??

なんてったってさいたま


 次はボードゲーム系の雑誌のおまけについていた『なんてったってホノルル』の日本版。様々な地名や観光名所の書かれたカードを、東西南北の位置関係を意識しながら置いていきます。
 先程『スクイント』でリッチーを指差して笑ったツケが、早速、回ってきたのか、秋山とたっきゅんは、地理王・言村律広に完全にしてやられました。都道府県なんて、10個くらいしか言えない秋山が、このゲームで勝てるわけがなかったのです。僅差でたっきゅんには勝てましたが、秋山とたっきゅんのチップを足しあわせて、5倍くらいのチップをリッチーは持っていましたとさ。

ホテルサモア


 肩慣らしの『スクイント』『なんてったってさいたま』が終わったところで、今日のメインとなるはずだった『ホテルサモア』。
 プレイヤはサモア島にホテルを構えるオーナーとなって、島に訪れる観光客向けにホテルを改築したり、より多くの客から、より高い宿泊料を得ることを目的とするゲームです。
 慈善準備とゲーム中の処理が若干多めで、たっきゅんが寝そうでしたが、なんとかインストを終えてゲーム開始。最初は勝手が分からず、なんとなくでゲームをプレイしていましたが、存外にさくさく進み、ゲームが進行するにつれ、おぼろげに輪郭が見えてきて、そこそこに稼ぐことが出来ました。
 前述の通り処理が多く、調整に手間取るのですが、プレイヤの選択として「改築を取るか客を取るか」「いくらで取るか」の二択しかなく、あんまり長考するようなシーンがないのですよね。それ故に、一度、処理を覚えてしまうと、後は比較的スピーディにゲームを進めることができます。
「じゃ、ルールが分かったところで」
 と、もう一度、セットアップして2回目をプレイ。前回のゲームで見えたものを踏まえて、今度は考えてカードを繰り出していったのですが、結果は惨敗。改築タイルと、観光客の人数はゲーム毎に異なるので、方向性は最初に考えるのではなく、都度、調整を図っていかないと駄目なんですね。
 次回は、もう少し大人数でプレイしたいですね。さすがに3人だと訪れる観光客の人数も少ないし、めくられる改築タイルも少ないので、ランダム性が高すぎるかもしれません。

ザヴァンドールの鉱山


「お腹空いたね!」
 というわけで、恒例の温野菜で、野武士る、つまりはしゃぶしゃぶを食べてから、リッチー宅に舞い戻り、もうひとつの本日のメイン『ザヴァンドールの鉱山』に。
 これは、ちょっと失敗しましたねー。
 事前にルールを読んで、そのインストは行ったのですが、各カードの解説をしなかったのはいけなかったですね。ルールブックに書かれてなかったので、まあ、しなくてもプレイ出来るのかな? と思ったのが良くなかったです。
『ザヴァンドールの鉱山』は、手持ちの宝石でカードを競り落として、自分の種族や協力者をレベルアップしながら、勝利点を稼いでいくゲームなので「どういうカードがあるのか」というのは、必要な情報でした。
 辛くも勝利できましたが、なんとなく爽快感には欠けましたね。
 けれど、カードを事前に読み込んでいて、それを、それなりに共有できていれば、かなり楽しいゲームになりそうなので、次回はそれをやってからプレイしてみたいですね。

おわりに

 他にも『クォーリアーズ』『大聖堂カードゲーム』等も持って行っていたのですが、プレイ出来なくて残念でした。
 けれど、その分、ひとつひとつのゲームを複数回プレイできたので、充実感はあったかな、というところ。リッチー宅は気軽なので、ここで積みゲーを崩して、ルールを覚えこんで、他のゲーム会で披露できるようなスキームで行きたいですねー