雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

「キティズ」を遊びました

f:id:sinden:20170617140631j:plain
 リトルフューチャーさんのゲームマーケット2017神戸の新作『キティズ』を遊びました。
f:id:sinden:20170617140638j:plain
 これ、2017年度の軽ゲーベスト、かもしれません。
 傑作です。


 基本的には、ハゲタカのえじきのアレンジです。
「いっせーのーせっ」でカードを出すやつ。
 国産のゲームだと、ハゲタカアレンジがけっこう多くて、生半可なアレンジでなければ「ハゲタカでええやん」と思うのですが、これは、ある点においてハゲタカを超えています。


f:id:sinden:20170413210133j:plain


 プレイヤは全員、1から12までのカードを手札として渡されます。
 各カードには餌場のイラストが描かれており、数字が大きくなればなるほど良い餌場となり、低ければ低いほどたとえば下水道や橋の下など、貧相な餌場となります。
 スタートプレイヤーが、そのラウンドのボス猫となり、他のプレイヤは子分という立ち位置です。
 全員で同時にカードを1枚選択し「いっせーのーせっ」で公開するのですが、たとえばボス猫が6の餌場に行くと決めた場合、7以上の餌場に行こうとしていた子分たちは、
「ボスよりも良い餌場に行こうったふてえ野郎だ!」
 と叱られて、そのカードを横向きに倒して失点扱いにします。
 一方、5以下の餌場に行こうとしていた子分たちは、ボスよりもランクの低い餌場を選んだということで、見事、得点化することができます。
 そして、ボスと同じ6の餌場カードを出した場合は、逆にボスが、
「仕方ない、この餌場はお前に譲ってやろう」
 となりボスのカードは失点、ボスと同じカードを出した子分は得点化となります。


 ルールとしては以上です。
「えっ、ルール少なっ!?」
 と思われるかもしれませんが、これくらいが、ちょうどいいんですよ。
 得点化したカードも、失点にしたカードも、すべて場に公開しておくのが良いですね。ゲームが進めば進むほどに、
「今なら、このカードが出せる!」
 みたいな見極めをしやすいので、見通しも明るいです。


 スタートプレイヤーが巡り、ボス猫としてカードを出すときに、大きな数字のカードを出して稼ぎに出るか、あるいは敢えて低いカードを出して、他のプレイヤに失点を与えて回るか。
 適度な読み合いと、適度なインタラクション。
 バッティングに成功したときに出るガッツポーズと、バッティングされたときに出る悲鳴。
 秋山が軽ゲーに求めているもののすべてが、このゲームには詰まっています。
 猫のイラストもかわいいですし、ボードゲームに初めて触れる女性の方にもオススメです。
f:id:sinden:20170704172709j:plain