雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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誰かの人生ではなく、自分の人生を生きるための考え方

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 今日は、最近つらつらと考えていることについて。
 いわゆる、人生100年時代を、どう生き抜くべきか系です
 ちなみに上の写真は、ハロウィンが近いという理由だけで選びました。

考え始めたきっかけ

 先日、他拠点の社員と交流する機会がありました。
 初めて見る顔や、久々に会う顔など、新鮮な出会いや会話、考えに触れられて貴重な時間でした。
 そこで、他部署に行ってしまった先輩と2年ぶりに会ったのですが、まあ、ひと目でイケていませんでした。なんか疲れていますし、電話かけたり、PC見たり、忙しいアピールに余念がありません。
 しまいには、部長の名前を挙げつつ、その指示の天衣無縫さに振り回されている自分の身を嘆き始めて、ああと内心、嘆息しました。

自分の人生を生きていない

「先輩は、ご自身の人生を、どのようにお考えなのですか?」
 と問いかけることを、もちろんしませんでした。
 代わりに、秋山が言ったのは、
「ああ、分かります。あの部長、ときどき無鉄砲ですよね」
 もう忘れましたが、こんな感じのことを答えました。
 ここらへん、こう答えてしまうあたり、秋山の適当さがにじみ出ていますね。相手が、自分と同じグループの後輩だったら、もう少し違うことを言ったかもしれませんが、やっぱり先輩ですし、他拠点ですし、まあ、言い訳はやめておきましょう。
 心のなかで「あーあ」と思ったのは、この方が、自分の人生を生きられていないと思ったからです。

自分の人生を生きる、とは

 一言にまとめると、選択、でしょう。
 かの先輩は、秋山の考えでは、選択することをされていませんでした。
 指示を待ち、部長の選択に従い、その選択に従っているだけだと感じました
 これでは部長の人生を生きていることになります
 物語でたとえるならば、主人公は部長、先輩は部長の物語に登場する、脇役に過ぎません

選択すれば自分の人生なのか

 悲しくなってきたので、そろそろ先輩の話はやめましょう。
 自分を振り返ってみたいと思います。
 秋山は──ご存知の方は、ご存知でしょうが──わりと自分勝手で、自分本位です。でも、ただ単にワガママなつもりはなく、自覚的に選択するよう心がけ、その責任をきちんと持つように心がけています
 ただ、これは面倒なスタイルでしてね。
 楽じゃないんですよね。
 選択すること、その選択に責任をもって継続すること。
 ときどきサボったりはするけれど、最終的には、その選択を貫き通すこと。
 また、自分より優れた選択を見たときは、敬意を表して、その選択に従うこと。
 他にもなんやかんやありますけれど、まあ、楽ではありません。楽ではありませんけれど、やると決めたからやる、そんな感じです

自分の選択は自分の人生なのか

 さて、この考えを追求していくと、ぶちあたる壁のひとつが、自分の選択は自分の人生なのか、という問いです
 変な表現かもしれませんが、言ってみれば自分自身すらも他人として捉えられます。いわゆる自分を本物だと確信している偽物は、何物なのか問題です。
 自分では、自分で選択したつもりになっていますが、この考え方だって、両親や学校の先生、読んできた本、見聞きしたニュース、上司や先輩、同僚や後輩といったものの影響を受けていてしかるべきです。
 ほんとうの、ほんとうに自分のうちから生じた、まじりけのない選択など存在しうるのでしょうか。

それでも、自分の人生を生きるということ

 なんだか出口のない、哲学的な話をしてしまいましたが、特に結論を出したい気持ちはありません。それは興味の範疇外だからです。自分の人生を生きていられるのかどうか。そんなものは自分はもちろん、誰にも、後世の歴史家にだって判断できません。
 であれば、あえて言うならば、ただひとつ、悔いのない選択、悔いのない人生です
 いや、でも無理ですよ?
 後悔のない人生なんて。
 せめて、できることは、後悔しないと決めることです
 後から振り返って、あそこで選択しておけば良かった、あちらではなくこちらを選択すれば良かったとと後悔しないと決めて。その代わり、次は、こちらを選択しようと、前を向いて生きることです
 これが、自分の人生を生きるということではないでしょうか?

終わりに

 なんだか出口のない、哲学的な話をしてしまいました(2回目)。
 自分と他人や世界との関係性/選択と人生/ループによるやり直し。ここらへんは秋山にとって永遠のテーマです。秋山の小説を読んでくださっている方はご存知かもしれませんが、このテーマは通奏低音のように、すべての作品に共通して含まれています。
 最近はブログの更新が楽しくて小説を書いていませんが、そろそろ書きたいものです。やり直しを能力を得て、なにもかもが思い通りになるようになったけれど、結局、その能力を捨てて、落とし穴だらけの未来を歩くことを選んだ主人公の物語を。
 あ、この流れでなんですが、たまには自作の宣伝をさせてください。


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