予想 | 著者 | 題名 | 所収 | 感想 |
---|---|---|---|---|
_ | 円城塔 | オブ・ザ・ベースボール | 文學界六月号 | → |
_ | 川上未映子 | わたくし率 イン 歯ー、または世界 | 早稲田文学0 | → |
× | 柴崎友香 | 主題歌 | 群像六月号 | → |
○ | 諏訪哲史 | アサッテの人 | 群像六月号 | → |
_ | 前田司郎 | グレート生活アドベンチャー | 新潮五月号 | → |
◎ | 松井雪子 | アウラ アウラ | 文學界三月号 | → |
予想 | 著者 | 題名 | 出版社 | 感想 |
---|---|---|---|---|
◎ | 北村薫 | 玻璃の天 | 文藝春秋 | 未読 |
_ | 桜庭一樹 | 赤朽葉家の伝説 | 東京創元社 | → |
_ | 畠中恵 | まんまこと | 文藝春秋 | 未読 |
_ | 万城目学 | 鹿男あをによし | 幻冬舎 | → |
_ | 松井今朝子 | 吉原手引草 | 幻冬舎 | 未読 |
_ | 三田完 | 俳風三麗花 | 文藝春秋 | 未読 |
_ | 森見登美彦 | 夜は短し歩けよ乙女 | 角川書店 | → |
のんびりしていたら、もう選考委員会が始まってしまいましたね。速報が流れないうちに予想を試みんとす。
まず、芥川賞から。個人的に是非とも受賞していただきたいのは川上未映子ですね。現時点では『早稲田文学』と『ユリイカ』などにしか作品を寄せてなく、文芸誌や中間小説誌で作品を発表する機会を得るためにも、ここで芥川賞作家になってくれればなあと思う次第。けれども、どんなに○がつけられても、ひとりでも×をつけたら受賞はないのがこの賞。賛否両論を生むであろう「わたくし率 イン 歯ー、または世界」での受賞は、極めて難しいと思わざるを得ませんね。と言うか、その方向性で考えていくと「オブ・ザ・ベースボール」と「グレート生活アドベンチャー」も望み薄でしょう。また、
大森 もっとも、消息筋の情報によると、今回の受賞はないそうです。柴崎さんは今年の下半期に「文學界」に新作が載るから、3回連続で候補にして、3つ目のそれで受賞というコースがすでに決まっている。
http://web.parco-city.com/literaryawards/137/r2_03.html
という情報を信じるならば「主題歌」も除けそうです。すると消去法的に「アウラ アウラ」が、もしくは「アサッテの人」が全員△で受賞という結果になるのが一番、高そうに思います。ここでは文學界から出ている点と、初ノミネートではない点から松井雪子を本命としました。大穴としては、大森望のスパイが誤情報をもたらした場合を鑑みて柴崎友香。
一方、直木賞……は、あまり興味を持てなかったので、周囲の評判などから予想を立ててしまいました。未読も多いですし。
とは言っても本命を考えただけです、北村薫。既に一般文芸界において数多くの功績を持ち、大作家と活躍している北村薫は、今回で5度目のノミネートです。ただ、今までの候補作はいずれも新潮社からの刊行物だったのですが、今回は文藝春秋。しかもシリーズ2作目で、1作目は既に文春文庫に入ってます。冷静に考えて、ここは北村薫の一手しかないですし、ここまで準備を万端に整えた作品を落とすというのもまた惨いはなしです。北村薫の単独受賞でも、誰かとのダブル受賞でも構いません。最悪、受賞者なしでもいいですけれど、北村薫以外の作家の単独受賞というのだけは見たくないなあと切に願います。
対抗と大穴は考えませんでした。選ぶとしたら松井今朝子、三田完、畠中恵の3人のなかからでしょうが、候補作を読んでいない状態であれこれ言うのもなんですし、もう秋山は北村薫の一点買いで構いません!
……とは言え、桜庭一樹か森見登美彦が受賞したら、それはそれでお祭りです。