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書評に絶対的評価がついていることによるメリット

 文章(感想や書評)に☆や点数といった絶対的評価をつけることについて幾つかの意見が出ています。
 以下、絶対的評価をつけることによって生じるメリットやデメリットを、かんたんにまとめてみました。

絶対的評価あり 絶対的評価なし
読んだ本をどう評価しているか分かりやすい。
評価を明瞭にすることで角が立つ可能性がある。
評価の高い記事を優先的に読んでもらえる。
感想を読む前に評価が分かってもらえる。
本音を隠すことができる。
評価を曖昧にすることで喧嘩を避けることができる。
どの記事も均一に読んでもらえる。
感想と評価が食い違うことがない。

 結局のところ何かしらの基準を設けて、絶対的評価を下すかどうかは一長一短でしょう。秋山は未読のひとを対象に、面白い本を勧めるというスタンスを第一義としているので、ユーザビリティを考慮して五つ星満点で絶対的評価を行っていますが、備忘録として感想を書いているひとは、下手に☆や点数をつけない方が後腐れがないかもしれません。
 それはそうと、絶対的評価をつけることで生まれるかなり大きなメリットを発見しました。

面白そうな本を探すかんたんな方法

 その前に面白そうな本を探すかんたんな方法について考えてみましょう。皆さんはどのようにして探していますか?
 結論を述べると、書店の平台を探したり、出版社サイトの新刊情報を眺めるより、自分と趣味が合うひとの勧める本を探すのが、いちばん手っ取り早くかんたんだと思います。
 たとえば秋山はミステリの場合、地味なものより派手なものを好む傾向にあります。完成度の高い端整な本格より、多少の瑕疵があってもカタルシスを味わえる作品により多くの☆をつけます。ライトノベルの場合、ストーリー性は皆無だけどキャラクタは可愛くて仕方がないものより、キャラの魅力はなくともストーリーのしっかりしている作品により多くの☆をつけます。
 こういったスタンスで☆をつけている秋山の感想を、秋山とは異なる評価基準を持つひとが読んで、果たして参考になるでしょうか?
 ならない、と思います*1
 他のひとがいくら絶賛している本であっても、他の誰でもないあなたにとっても面白い本だとは限りません。しかし、あなたと趣味の合うひとが「面白い! 最高傑作!」と絶賛していた小説ならどうでしょうか。かなり確率で同じように面白く読めるでしょう

絶対的評価を見るときに心がけること

 ポイントは、

・どの作品を高く評価しているか?
・どの作品を低く評価しているか?

 この2点に尽きます。
 あなたが「面白いなー」と思っていた作品に対する絶対的評価が高く、「いかがなものか」と思っていた作品に対する絶対的評価が低かった場合、その書評サイトの管理人との趣味はかなり一致すると見て間違いないでしょう。
 この際、気をつけるべくは後者だと思います。と言うのも、ある程度レベルが高い作品は、多くのひとから支持を受けるので似通ってきますが、賛否両論のある作品はそうとは限らないからです。たとえば中村九郎なんて、ひとつの試金石になりうるでしょう。果たして中村九郎を高く評価しているのか、それとも低く評価しているのか。これによってあなたとそのサイトの管理人の趣味が見分けられるように思います。お試しください。


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*1:もちろん、反面教師として参考にできますし、客観的評価が知りたい場合には、有用ではあると思います。