アバカスシュピールからリリースされている、小箱サイズの謎解きカードゲーム『Deckscape』シリーズの第3弾『Deckscape : Heist in Venice(デクスケープ:ヴィニスの大泥棒)』を遊びました。
エッセンで購入した英語版を遊びましたが、国内では名古屋のゲームストアバネストさんが日本語版を販売されていらっしゃって、邦題もバネストがつけられたものです。
ボードゲームのパブリッシャーが出している謎解き系の作品のなかでは、やっぱりこのシリーズが至上ですね。
第1弾と第2弾を遊んで非常に面白く、第3弾をすっ飛ばして、先に第4弾を遊んでしまっていましたが、どれも面白く、手放して称賛できます。
プレイ時間は2時間15分。
和訳しながら進めていたので時間を要しましたが、日本語化済みであれば1時間半もあればクリアできたのではないでしょうか。
今回、プレイヤは大泥棒ということで、ヴェニスのカジノに忍び込んであるアイテムを盗み出すことが目的となります。
面白いのは、そのための計画書が、ゲームの開始時点にしか見られないことです。設定的には、計画書を持ったまま忍び込んで、万が一、掴まってしまったら困るから、全部、覚えてねということなのですが、これは、非常に面白かったですね。
類似……とは違うかもしれませんが、ステーィブ・ジャクソンによるゲームブック『ソーサリー』4部作を思い出しました。
この作品は、戦士か魔法使いのいずれかでゲームを開始するのですが、魔法使いを選んだときは巻末にある「魔法の呪文の書」を、ゲーム開始前に限り読むことができるのです。そして、ゲーム中、魔法を使える場面が現れたら「魔法を使う?」という選択肢が現れるのですが、そこでは魔法の名称しか出てこないので、効果を間違えて覚えていると大変なことになったりします。
後は、プレイヤごとにキャラクタを担当するのですが、キャラクタごとに異なる知識や技能を持っているのも面白かったです。
さすがに6人で遊ぶと大変なので、3人くらいが適正ではないでしょうか。1人2キャラ担当ということで。
ただし、1点だけ注意! キャラクタによっては、他のキャラクタと知識を補完しあうことで謎を解くことになるのですが、そのキャラを1人のプレイヤが担当した場合、特に考えたりコミュニケーションを取ることなく解けてしまうので、カードを見た瞬間に「あ、これとこれってもしかして……?」となったら、それ以上、カードを読み込んでしまう前に、さっと他プレイヤに渡すことをオススメします。
このシリーズは、だいたい半年に1作のペースで出ているので、引き続き、第5弾以降も楽しみですね。
まさか、自分が大泥棒になるとは思ってもみなかったよ
大泥棒になる、どころか最初から大泥棒だったけどね
この手の謎解きだと、どちらかと言うと泥棒を捕まえる側になることが多いじゃない。それが、泥棒になる側だったから、驚いたよ
言われてみればそうだねえ
舞台がカジノっていうのがね、非常に面白かったよ。と思う、今日この頃。トランプやスロットみたいな、ガジェットもカジノっぽくて良かったね