雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

ぶ「きみ」で、そ「ぼく」な、か「壊れた世界」

不気味で素朴な囲われた世界 (講談社ノベルス)

不気味で素朴な囲われた世界 (講談社ノベルス)

 きみとぼくの壊れた世界を、タイトルのなかに内包する不気味で素朴な囲われた世界*1。久しぶりに本気でミステリとキャラクタに挑戦している西尾維新の本領発揮を見たように思います。以下、感想抜粋。全文はこちら

 作中において彼女はとうとう最後まで一言も喋らなかった、科白がなかった。にも関わらず、作中で最も雄弁でお喋りなキャラは誰かと問われれば、十人の内九人までが病院坂迷路と答えるだろう(残りのひとりは嘘吐き村の住人)。

 以下、この本を読んだ他のひとの感想。

 前作がとても良かっただけに、ちょっと物足りないものがありましたが、事件の真相から受けるエグさは「不気味」のほうが上かも。こういう無邪気なことができるのも、子供ならではというべきかしら。うう、心が痛い。

http://www.booklines.net/archives/4061825577.php

 あえて言うけど、この小説は本格ミステリと言うよりは、アンチ本格ミステリだと思う。

http://d.hatena.ne.jp/Gen9/20071012/1192150280

 久しぶりの西尾維新だったのですが、相変わらずのぶっ飛んだキャラクターに軽妙なやり取り、そして何より病んだ作風にどこか安心を覚えたり。冒頭のこぐ姉とぼくの会話にはやられました。笑いが堪え切れない。

http://d.hatena.ne.jp/KeiKomori/20071015/p3

 ミステリーとしてはさほど新しい着想とはいえないのだけど、今風のキャラクターにきれいにはまる真相で、美しさすら感じるラストだった。探偵役、真打ちの彼女のカッコよいこと。あの台詞、痺れるぜ。

http://d.hatena.ne.jp/pnu/20071015/p1

 これぞまさに久々の「西尾維新」!って感じの作品で、すごく楽しめた。初期のクオリティーに戻ってる、と思わせるような。どうも最近の西尾維新には不満があったので

http://d.hatena.ne.jp/inhero/20071016

*1:今回のエントリタイトルは、id:Gen9:20071012:1192150280から拝借させていただきました。