雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

廉価であることは価値ではない

 先日、どこかで「マックの業績が伸びているらしい。ハンバーガーが安いからであろう」という声を耳にして、うわっと思いました。
 マクドナルドやユニクロといった企業が、昨今、業績を伸ばしているのは、むしろ金を取っているからではないかと考えています。例えば、マックのコーヒー。昨年の半ばくらいに、100円から120円に上がりましたが、その一方でマックは無線LANを解放しています。朝、客先に直行する際にマックに寄ってメールチェックしようとすると、寝惚けた顔のサラリーマンが、押しなべてコーヒーをすすりながら、ノートパソコンに向かっているのを見ます。
 ユニクロはどうかと言うと、ヒートテック。従来のユニクロは「フリースは安いがダサい」というようなイメージを持っていたような気がしますが、最近のユニクロは「確かにダサいが、下に着る分には暖かい(涼しい)から良い」というイメージに移り変わっているような気がします。
 確かに廉価であること、つまり価格が安いことに価値を見いだすユーザもいるでしょう。けれど、実際には、それ以上に多くの、高くても良い物が欲しいと思っているユーザが潜んでいるように感じます。と言うか、そうでなくてはマックが65円とかでハンバーガーを投売りしていた頃より、成績が良いということに対する説明がつきません。
 まあ、そんなようなことを考えているうちに「では、いくらが適正価格なのか?」という疑問を覚えました。
 たとえば絵や彫刻といった、一品限りの物であれば、計算は楽そうです。10,000円の素材を、10時間かけて作品にして、自分自身の時給を1,000円と定めれば10,000円+1,000円×10時間=200,000円で、これが適正価格となります。
 しかし、ハンバーガーはどうなのでしょうか。原価は対して高くないでしょう。バンズ、パティ、レタス、トマト、ピクルス、チーズ。どれも大した値段ではないでしょう。それに、大量に仕入れれば、原価はさらに安く抑えられるはずです。他に何があるのでしょうか。思いつくところでは、販売するひとや調理するひとの人件費や、ハンバーガーを焼くための機材費。また、店を構えるための土地代も必要です。他にも何やら必要かもしれません。どうやってBEPを定めているのか……気になります。
 今回はこんな感じで。結論はまた来週。