雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

「セスプール」を遊びました

f:id:sinden:20170427170344j:plain
 HOXさんのゲームマーケット2017神戸の新作『セスプール(CESSPOOL)』を遊びました。


 セスプールは悪徳のはびこる場所だとか、掃き溜め、という意味らしいです。
 ゲームは麻薬王が死に、街の安寧が失われるところから始まります。麻薬王と繋がりがあった市長が失墜し、クリーンな街づくりを謳う新市長が誕生しそうな中、プレイヤたちは次なる麻薬王を目指します。


 まるで実在する映画を原作とするボードゲームかのように、アートワークには非常に凝っています。このアートワークに助けられてか、ほんとうに麻薬の売人になりきった気持ちで、街に繰り出したり、新たなるドラッグを精製したりできます。
「その葉っぱ譲るので、白い粉は独占させて貰えません?」
 だとか。
「ここから先は俺のシマだから。入ってきたらヒットマン差し向けるよ」
 みたいな会話が楽しいです。


 テーマ的に肌に合わないには、とことん合わないでしょうが、この手のダークな世界観が好きな方には、うってつけです。特に、新しいドラッグを警察に摘発されることなく、他のドラッグシンジケート(=プレイヤ)に先駆けて売り抜けられたときの、よっしゃー感は、けっこう癖になります。
 逆に摘発されて一文無しになったときは、FXで全財産を溶かした顔になります。


 堕落的な見た目に、どうしても目を奪われますが、ボードゲームの文脈から見ると、わりと正統派ユーロゲームです。
 貴族となって、手持ちの騎士や兵隊を操って領地を広げ、宝物を調達しては、国王の気分に合わせて献上する。ほら、こうやって書くと、ふつうのボードゲームっぽくないですか?


 若干、ゲームバランス的に雑なところが見受けられましたが、世界観と、自由交渉がありということを考えると、許容の範囲かと。楽しく遊べるメンバー同士なら、ひゃっはーな時間が過ごせます。
f:id:sinden:20170427180027j:plain