Astral〈2〉childhood’s end (電撃文庫)
- 作者: 今田隆文,ともぞ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/12
- メディア: 文庫
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電撃hp25号に掲載された「花と鳥」に、書き下ろし短編「わたしの世界」「静かな海」と掌編「明の休日」を加えた連作短編集。このシリーズは、一巻の後半から面白く、そして泣けるようになってきて、この巻では全編通して面白い。鈍感でお人好しの主人公は、好感が持て感情移入もできるし、今後メインとなっていくであろうヒロインの登場回数も多かったので、より有機的になり一冊の本としての完成度が上がっているように思えた。副題のchildhood's endは、子供時代の終わりと意訳でき、失われた母親や昔の自分といったテーマが、幽霊という心霊的要素を用いることで上手く表現できている。(2003年12月・電撃文庫)