雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY

煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY (富士見ファンタジア文庫)

煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY (富士見ファンタジア文庫)

 富士見ファンタジア大賞受賞者によるシリーズ物の第一作。『12月のベロニカ』と『眠り姫』を経て、何らかのかたちでミステリしてくるだろうと思ったら、直球も直球も、ど真ん中のファンタジィで逆に驚いた。事前に最後の方に驚きがあるというレビューを読んでいたので、いかなるトリックが待ち伏せているのか、構えてしまった。ファンタジィストーリィ的な驚きはあったが、叙述的な驚きはなくて残念。
 では、ファンタジィとしてどうだろうかと振り返ったとき、あまり面白くなかった。いや、平均的には面白かったのかもしれないが、秋山の基準では面白くない方に配置される。貴子潤一郎が著者なのに、面白くない方に配置されるというのが自分でも驚きだが、こういうこともあるだろう。