
- 作者: 川上稔,さとやす
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/12
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 58回
- この商品を含むブログ (135件) を見る
『終わりのクロニクル』は読んだけど都市シリーズは迷っている、都市シリーズは好きだけど『終わりのクロニクル』は迷っているという人に、ひとつ取り返しのつかないネタバレをさせてもらおう。
「つまり、冥府も天界も輪廻転生も、破壊と再生も、ありとあらゆることが現実となる。武神はきっと人のものとなって神の字を失い、機竜達も空行く船として宇宙までを縦横するようになるだろう。そして――、人々は文字や絵を力とし、多種族が共存する世界になるのだよ」
彼は悠然とした口調で、言葉を続けた。
「この世界に不死はない。しかし今後、輪廻と遺伝の概念に導かれ、私と新庄君や他の皆は、いついかなるときでも出会っていくだろう。テキトーに記憶や意思を引き継ぎ、テキトーに忘れ、世界をもっとよく進化させていく。――必要ならば敵に回ることだってあるだろう」
(1056ページより)
ありとあらゆることが現実となり、佐山や新庄その他大勢が出会っていく話が都市シリーズであり。まだ何もかもがありでなく、そこに至るまでがAHEADシリーズなのだ。