- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/06/15
- メディア: 文庫
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終盤で明かされる真相の一端とそれに付随し、作中作というかたちで引用される関口巽の短編『目眩』がとても好き。本当は久保峻公と関口巽の作品が読みたいのだ。けれどそれは叶わぬ願いだから、代替案として京極夏彦を読んでいるのかもしれない。
不死の研究という言葉が出てきたところで、どきりとした。実は西尾維新『ヒトクイマジカル』が妙に好きなのだ。読んだ当時は自分でもどうしてこの作品が気に入ったのか分からず、ただ不死の研究という題材が心を打ったのかもと首を傾げていたのだが、そうか、あの感情は『魍魎の匣』に起因していたのかと納得。さて、残すところ三分の一。