雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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1085『鉄鼠の檻 一』

分冊文庫版 鉄鼠の檻(一) (講談社文庫)

分冊文庫版 鉄鼠の檻(一) (講談社文庫)

 九年ぶりに再読。京極堂シリーズの四作目。
 今まで色々な人に『鉄鼠』はシリーズの中で一番つまらないと言っていたが、謹んでお詫びしたい。面白かった。まだ四分の一しか読んでいないが、被害者も舞台も最高に突き抜けている。結末部分では『魍魎』を思い返させるふしぎな少女も出てくるし。それに、この作品に登場する仙石楼は、八年前に解説したサイトの元ネタのひとつでもある。それを、どうして忘れていたのだろうか。好きな作品だったはずなのだ。それがどうして、一番つまらないなどと……。
 どこで記憶の改竄が行われたのか。不思議だ。