- 作者: 谷原秋桜子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: 文庫
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ライトノベルミステリのなかでは比較的、評価の高い本書だが、個人的にはいまひとつの出来。創元推理文庫版では300ページほどの長さを持つ「天使が開けた密室」だが、事件が発生するが200ページを過ぎた当たりなのだ。しかも、そのひとつの事件を100ページほどかけて解決する。堅実に書かれた端整なミステリと評価できなくもないが、やはり冗長の感が否めない。
以下、この本を読んだ他のひとの感想。
話の筋とミステリ部分を頭に入れたうえで読むと、伏線の張り方は丁寧だし、実に上手く作られてるのがよくわかる。 元々ある意味では”富士ミスらしくない”端正で可愛らしい青春ミステリであったこともあって、創元推理文庫として読んでもさほど違和感がないなと思ったり。
http://d.hatena.ne.jp/kirisakineko/20061208#p1
富士見ミステリー文庫黎明期の秀作が、装いも新たに創元推理文庫で登場です。
http://d.hatena.ne.jp/kazutokotohito/20061217#p2
元が元なので、気軽にさくっと読めます。
もちろん、創元に来るくらいだから、ミステリとしてもちゃんと読めるですよ。
真相はわかりやすいが、完成度は低くない。コミカルな展開も悪くないし、ラノベなのに?グロ描写があるのも個人的には問題とは感じなかった。ましてやもう創元推理文庫に入っているのだから、尚更気にすべきではない。広くおすすめできる作品と言えるだろう。
http://d.hatena.ne.jp/Wanderer/20070111#p1
どちらの話も、わりと限定された状況下において、論理的に考えて謎を解くタイプだと思う。事件が起きてから解決までにそう時間をかけずに、テンポよく進んでいくところもよかった。次巻も読むことは決定です。
http://d.hatena.ne.jp/umikawauso/20070128/p3