- 作者: 谷原秋桜子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/12/21
- メディア: 文庫
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前作『天使が開けた密室』と比較すると格段に面白かった。千反田えると見まがうばかりのお嬢様・西園寺かのこというキャラは最高に素敵だし、ゲストの佐伯綾はもちろん立花直海も良かった。それに何といっても舞台が素晴らしい。龍を模った置物や絵画がいたるところにある「龍の館」という舞台は、ミステリ好きの心をくすぐるものがあるだろう。
以下、この本を読んだ他のひとの感想。
丁寧にはられた伏線、なぜ被害者は助けを求めなかったのか?のロジックに物理トリック、しっかり組み立てられてるよなあと改めて感心。 もし、このシリーズが順調に続いていれば、富士ミスの”三大ミステリ”の一つにあげられる日がきたんじゃなかろうか。
http://d.hatena.ne.jp/kirisakineko/20070105#p1
構成が締まっており、一息に読むことが可能。トリックもなかなか面白い。伏線もうまく張られている。
http://d.hatena.ne.jp/Wanderer/20070118#p1
今回も颯爽と登場した修矢があっという間に謎を解いていきますが、三人のお嬢様がたによる推理合戦も前巻に引き続きちゃんとありますよ。特にお嬢様のかのこが、今回は全体通して大活躍ですね。女子高生がにぎやかにしてるのは、眺めてて楽しいな〜。
http://d.hatena.ne.jp/umikawauso/20070220/p1
本シリーズは漫画的・ラノベ的なキャラクター造詣に立脚点を置いてそこからミステリ的構造・展開を構築したのではないだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/drunkershigh/20070501/1178025556