雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

『時載りリンネ! 3』に登場する書名&作家名リスト

 お待たせ致しました。発売当初に読み終えていましたし、読みながら付箋を貼っていったので、すぐにでもエントリが用意できたのですが、忙しさにかまけてサボってしまっていました。
 と言うわけで、1巻、2巻に引き続きまして……

時載りリンネ! 3  ささやきのクローゼット (角川スニーカー文庫)

時載りリンネ! 3 ささやきのクローゼット (角川スニーカー文庫)

時載りリンネ!』に登場する書名&作家名リスト、参上!

 何しろリンネが『時の旋法』を拾って以来、いろんな事件が立て続けに起こり、僕が書かなきゃならないことが一気に増えたからだ。
(5ページより)

 リンネは泣いてだだをこねたが、今度ばかりはママさんも頑強だった。結局リンネは放課後、『徒然草』『方丈記』『十訓抄』『水鏡』『増鏡』『宇治拾遺物語』『十六夜日記』『新古今和歌集といった日本の名うての古典を心ゆくまで味わい尽くすことになったが、こっちの方のご馳走はたっぷり時をへていい感じに熟しているにもかかわらず、ちっともおいしそうな表情は見せない。現金なもんだ。
(9ページより)

 バーネット『小公子』を広げつつ、泣きそうな顔のねはんをカーディガンにくるんだまま抱っこすると、僕は訊ねた。
(13ページより)

 こういうと語弊があるかもしれないが、リンネは決してワガママな女の子じゃない。確かに本は読まないし活字嫌いだし、ヘミングウェイバルザックよりもアップルパイやイチゴ大福が好きという『街の住人』としてお世辞にも優等生とは呼べないリンネだけど、こと日常生活においてはママさんの薫陶の下、きわめて規則正しい生活を送っている。
(24ページより)

 そう言うとママさんはリンネに数冊の本が入った紙袋を手渡した。見ると中にはねはんが好きな童話や児童文学がたくさん入っている。二年間の休暇』『巌窟王』『お姫さまとゴブリン』『ケティ物語』『宝さがしの子どもたち』……。
(25ページより)

 僕も、遊佐も、そして公園でサッカーをしようと意気ごんでいたはずのリンネまでもがあかあかと燃える暖炉の魅力に抗せず、ソファーの端に腰を下ろすと静かに俯き本を読んでいる。本のタイトルはトム・ソーヤーの冒険だ。
(33ページより)

ドリトル先生航海記』『モチモチの木』をあてがった挙げ句、「ちゃんとご本を読まないと大きくなれませんよ。まったく、こまった子ねえ」などと言ってはリンネは僕を叱る。
(70ページより)

 チョコレートやキャンディーの袋に交じって、下母沢寛勝海舟』『新選組始末記』、それとドストエフスキー『悪霊』『死の家の記憶』、そして何より大事な『時の旋法』がちゃんと中に入っているのを確認し、しっかりと鍵をかける。蓋を閉じる瞬間、カバンの隅にちらりとリボンが結ばれた小さな箱が見えた。
(127ページより)

「これ、私、前に読んだことあるわ」
 それはジェール・ヴェルヌ『神秘の島』だった。どこの学校の図書館にも置いてあるような児童書スタイルの装幀で、本自体は人間界でも手に入りそうなものだった。
(188ページより)*1

「ほら見て。『グラント船長の子供たち』よ。これは読んだ?」
「ううん。それ、面白いの?」
(188ページより)

「ね、あなた、『ミシェル・ストロゴフ』は読んだ?」
「ううん」
「じゃあ『カルパチアの城』は?
「う、ううん。私、ヴェルヌの作品は、あとは二年間の休暇くらいしか読んだことないから……」
(188〜189ページより)

 閲覧テーブルをはさんでその反対側、物静かにサン=テグジュペリ『夜間飛行』を読んでいた海保ルウが小さく肩をすくめる。
(265ページより)

 それは、聖書のマタイ伝第七章の八節だった。
(310ページより)

 何はともあれ、時載りリンネ!』第三作『ささやきのクローゼット』を謹んでお届けいたします。お待たせしてしまいました。
(360ページより)


 欠けや誤りがあれば遠慮なくコメント・トラバをお願いします。気づき次第、訂正させていただきます。

*1:尚、1巻の22ページにて、久高も『神秘の島』も読んでいることが分かる。