雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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『幻視コレクション 失われた一葉の架空』アフターレポート(その1)

 文学フリマでの頒布、電子書籍版の発行、Amazonからの通販開始等を経て、ほっと一息。
 すでに読了された方も、これから着手予定の方もいるかと思いますが、アフターレポートと称して、少し語っていきたいと思います。
 まず第1回では全体的な編集工程や文学フリマ当日について、第2回では言村さんの作品「残った夏」について、第3回では高村さんの作品「invisible faces」について、第4回では売上状況などのお台所事情について明らかにしていきたいと考えています。

編集工程

 スケジュールは、ざっくり、こんな感じでした。

・07月中旬:原稿をお願いしたい方へ、メール等で声掛け開始。快諾いただく。
・07月下旬:作者紹介文のやりとりを行い、文言の準備が完了する。
・08月上旬:文学フリマへの申し込みを行う。
・08月中旬:猫を撫でる。
・08月下旬:プロットや書き出しを貰い、メールベースで意見交換する。
・09月上旬:公式サイトを開設、ディナーミーティングを京都で実施。
・09月中旬:ランチミーティングを東京で実施。
・09月下旬:締め切りを迎え、原稿の5分の2が揃う。
・10月上旬:作品紹介文のやりとりを行いつつ、残りの原稿が揃うのを待つ。
・10月中旬:ゲラの準備と修正のやりとり。
・10月下旬:入稿。
・11月上旬:文学フリマにて頒布。
・11月中旬:電子書籍版の発行、Amazonからの通販開始。

 入稿前の10月は、ほんとうに佳境でしたね。ほぼ、毎日、誰かと何かしらのやりとりをしていました。言村さんと高村さんとは何度もメールを交換しましたし、原稿が出揃ってからはゲラを毎日のようにリバイスしましたし、並行してポプルスの担当者様と締め切りの調整や紙質の確認をしたり、入稿が済んでからは速やかに宣伝の準備を始め、まあ、充実してました。
 慌ただしい日々でしたが、超巻き巻きの迅速対応に、各位も順応していただき、最後まで辿り着けたかなという印象です。

文学フリマ当日について(設営準備編)

 雲上回廊は、いつもJR大森駅で売り子さんと待ち合わせて、タクシーで東京流通センターまで移動しています。この日も改札前で、もにょさん、宵町めめさん、言村律広さんと合流して、タクシーに乗車。全員、わりとテンションが高く、いわゆる修学旅行におけるバスのテンションでした。特に、めめさんが「倉庫っていいですよね……倉庫っていいですよね」と繰り返してから、滔々と倉庫の魅力について語り出したのが印象的でしたね。

 会場に到着してからは、4人で設営を開始。だいたい、下記の通り、設営しました。

1.テーブル上の椅子を下ろし、チラシを椅子の上に置く。
2.ゴムのテーブルクロスを敷く。
3.その上にテーブルクロスを敷く*1
4.100均で購入した棚を用い、立体展示の準備をする*2
5.新刊を積み始める*3
6.めめさんに値札の作成と見本誌の準備を依頼*4
7.めめさんの委託本を並べ、さらにボードゲームも展示。

 その他、鳥居の装飾や、踝さんのブースの準備など、諸々を完了させ「これで完了じゃろ」と呟いたのは、開場から30分が経過した、11時半のことでありました……。

文学フリマ当日について(開会中編)

 売り子を手伝ってくれた言村さんには、たしか設営中に「はい、見本です」と言って3部、渡したように記憶しています。その後、売り子は、もにょさんとめめさんに任せ、BLANK MAGAZINEのブースへ向かうも吉永さんは不在で*5、仕方なく隣のブースにいた今村さんに会釈だけして、2階へ直行。非公式ガイドのブースで高村さんに著者見本を3部渡し*6、ついでに鯨さんの新刊を買ってブースに戻りました。
 ここらへん時間の経過が、かなり曖昧ですが、昼過ぎに佐多さんが雲上回廊のブースを訪れてくださったので、著者見本を3部渡そうとしたところ「こんなには不要です」と断られたので1部だけ差し上げました。佐多さんの奥ゆかしさと慎み深さを、この場でアピールさせていただきます。
 その後、秋山がサークルチェックを行い、会場内を走り回っている間、もにょさん、めめさん、言村さん、そして、いつの間にかそえさんが加わり、順番に売り子として対応してくださっていました。彼らの助けがなければ、『幻視コレクション』は1冊だって売れなかったことを、ここに明らかにしておきます。

おわりに

 と言ったところで、アフターレポートその1おしまいです。

*1:以前は、テーブルクロスを敷いた後、ズレないように養生テープで固定させていましたが、ゴムのテーブルクロスを間に入れることで、その手間を省きました。

*2:意図していませんでしたが、出来上がりが鳥居の形となり、多くの方に鳥居みたいと言われました。

*3:以前は、可能な限りの本をテーブル上に積み上げていましたが、今回は各種5冊〜10冊程度を積むようにしました。

*4:どちらも事前に準備すべきだしたね。頒布品が多い場合、当日の作業は可能な限り減らしておかないと大変な目にあいます。……あいました。

*5:後にTwitterで、吉永さん遅刻からの不参加を知ってうなだれる。

*6:後に、この内の1冊が鯨さんに強奪されることを、このときの秋山は知る由もなかった……。