リアル脱出ゲーム大好きな秋山です、こんにちは。
少しずつ読み進めていた『10th Anniversary リアル脱出ゲームのすべて』を、ついに読み終えました。素晴らしい本でした。
SCRAPのリアル脱出ゲームには破壊と創造がある
「何故、リアル脱出ゲームは面白いのか? 自分は、どうして好きなのか?」
ことあるごとに自問自答していたのですが、この本を読んでひとつの解を得ました。
シンプルにまとめてしまうと、SCRAPのリアル脱出ゲームは破壊と創造の連続なのです。
『クリムゾンルーム』という脱出ゲームから着想を得て、リアル脱出ゲームという概念を作り出したSCRAPですが、彼らは耐えず自分たちが作り出したリアル脱出ゲームを自ら破壊して、まったく新しいリアル脱出ゲームを作り続けています。
実際に公演の歴史のページを見てみると、どの公演にも他の公演にはない、とびっきりのオリジナリティが核の部分に据えられていて、その公演を唯一無二の存在としています。もちろん小謎レベルで考えると、中には似通った問題もあるかもしれませんが、本質という観点では、ただのひとつも同じものがありません。
オリジナリティの追求
実際に関与しているメンバーへのインタビュー記事を見ると、それは浮き彫りになります。
全員が全員、まだこの世界に存在していない、まったく新しい何かを創り出すことを念頭に置いており、そのために注力しています。
妥協が見られないのです。
これ、ちょっと売れたから、これと同じようなのを、もう何個か作って楽に儲けよう。みたいな、安易な姿勢が存在しないのです。
時を経ても色褪せないので再演できる
ひとつとして類似の作品がないからこそ、古い公演であっても色褪せることなく、今でも再演に足るのでしょう。
もちろん、作品自体の完成度が高く、強度が高いこともあります。でも、それに加え、新作は新作で、方向性が異なるという点が大きいでしょう。方向性が異なるから、過去の作品の独自性が保たれる。
これ、とても良い回転です。
読み終えてみて
少し前に『ぺこラボからの脱出』というルーム型のリアル謎解きゲームを開催しました。
www.unjyou.com
実際にやってみて面白かったので、第2弾を構想していました。
『ぺこラボ』は何年も温めていたアイデアを骨子にしていましたが、第2弾は、もっとシンプルに、よくある感じにしようと考えていました。
でも、この本を読んで止めました。
同じじゃ意味ないですものね。
どうせ、やるのなら、この秋山が開催しなければ、未来永劫、この世界に生まれなかったであろうものにしなければ意味がないと反省しました。
終わりに
リアル脱出ゲームが好きな方、リアル脱出ゲームを作ろうと思っている方、リアル体験型イベントを作ろうと思っている方、あらゆるイベントを作ろうと思っている方、そんな貴方にオススメします。
- 作者: SCRAP
- 出版社/メーカー: SCRAP出版
- 発売日: 2017/07/07
- メディア: 単行本
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